月: 2020年8月

流れのように■思い出の記 -大夕張のくらし③-■|長谷川 安造 #6 流れのように

流れのように■思い出の記 -大夕張のくらし③-■|長谷川 安造 #6

 今次大戦では、兄の長男(甥)が角田から出征後、満州で訓練を受け、終戦の春、沖縄に移動、6月の那覇市南方の真栄平で激戦の末、戦死した。兄の家は、二男が鉄道に就職し、当時、空知農学校付属寮母職の母を呼び、のちに嫁を取り結婚。岩見沢市内で家を継ぐ形となる。  私の弟は、終戦と同時に、色丹島で捕虜となり、…
明石町付近 眼下の列車 運んだ、石炭を人を

明石町付近 眼下の列車

昭和48年  崖の上からシューパロ湖、道道、列車を見下ろして撮影。右手に白銀橋が見え、明石町駅付近。閉山提案の年、黒い鋼鉄に白字のペイントが激動の大夕張を感じさせ、事実この年の12月には、この区間は、廃線となってしまった。…
流れのように■思い出の記 -大夕張のくらし②-■|長谷川安造 #5 流れのように

流れのように■思い出の記 -大夕張のくらし②-■|長谷川安造 #5

 沼ノ沢から大夕張に引っ越して間もない頃、忘れられない思いがある。  二女は幼少時、ジフテリアにかかった。  小学1年入学前のこと、病院で、再びジフテリアと診断され、血清注射を受けることになった。  草野院長が、「念のためきくが、この子、これまでに血清注射をしたことはないだろうな」ときいた。  私は…