乙女の姿・・・ |ziny

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 この寒い時期は家の中で遊ぶことが多く、昔、お正月はカルタ遊びで過ごした方も多いと思います。

 我が家では、よく百人一首をしました。

 また、町内会対抗試合にも、出さされ、詰所の冷たい畳の上で戦いをした記憶があります。

 1チーム3人で、攻め(5,6枚)、中堅(15枚くらい)、守り(30枚くらい)でしたかね。50枚の札を分けて持ちました。


 小学校高学年の頃、昭和30年代後半ですね。

  

 おかげでほとんどの句は覚えましたが、下の句だけです。こちら本州では、上の句から読んで、下の句の札を取るのですが、北海道では、下の句を読んで、その読み手の音、韻で下の句が書かれた桐の板の札を取るという独特のものでしたね。

 上の句が読まれないので、まともに上(かみ)、下(しも)とも覚えてるのは何枚にもなりません。結局、これは何故だったんでしょうね。上の句を覚えなければ、こちらでは話になりませんね。

 

 今は亡き親父の読みを思い出します・・

 『♭~から、から、空らと、 空札(からふだ)一枚、 ♯~この寒空(さむぞら)に夕張川に 身投げするとは・・・人の命の惜しくもあるかなあ・・・~』~人の命の 惜しくもーあるかな・・・~おっとめの姿・・・しばしとどめん・・・・ハイィ・・パシィ・・ばたばた・・トントン・

 てな感じでしたね。(上の句がないので、自作で作って読んだみたいですね)

 

 この句だけは何故か、上の句から覚えてました。

 
『天津風 雲の通路 ふきとぢよ 乙女の姿 しばしとどめん』

 

 桐の板のタバコの箱の大きさくらいの札でしたので、畳のうえで直接すると、畳がぼろぼろになってしまいましたね。

 お正月時期の遠い思い出でした。

 

(2002年1月6日 記)

大夕張時代の小倉百人一首(河内正三さん所有)

思い出ばなし

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