大夕張炭砿労働組合 事務所

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 昭和20年11月の発足以来、大夕張での労働運動の指導的役割をはたしたセンター的な建物。

 昭和43年ころの写真と思われ、壁には、当時の情勢を反映したスローガンが外壁に張り出されている。

 

 全組合員、家族と地域住民の生活安定のため、「いのちを守る国有化斗争」を長期頑強なストライキでたたかいぬこう!!

 

 事務所の建築は、昭和25年のこと。

「団交の席上、会社側から組合創立5周年を記念して『組合事務所』をたてたら如何かと申出があって急転直下、建設準備が進んだ」(大夕張炭労二十年史)という。

 建築費総額205万円、総坪数103坪(1階61坪・2階42坪)、中島工業請負により建設され、12月20日に完成した。

 『二十年史』には、事務所の落成を祝う、盛大な催しの様子が、事務所二階での『新築記念パーティ』、協和会館での『日鉄輪西ブラスバンドの熱演』の写真とともに次の様に書かれている。

 

 

 組合結成以来、五周年、手ぜまな事務所をはやく解消して新築を強く念願していた、待望の事務所完成の翌日(12月21日)、第四十回臨時大会終了後、木の香もプーンと鼻をつく2階会議室で、道炭労 池戸委員長をはじめ、各山代表者を招待、専門委員、自治会長など約150人が参加、落成祝賀会を盛大に挙行した。

 

 主催者代表 渡辺総務部長挨拶後、山崎所長、組合功労者代表 佐藤義昌氏の祝辞、続いて、北島夕張市長の音頭で乾盃。

 

 祝賀行事には、全国吹奏楽団職場部門で「高松宮銀杯」に輝く高橋沢五郎氏を楽長とする「日鉄輪西吹奏楽団」を特別招聘し、楽長の名解説を交えた熱演は、組合員、家庭を昼夜魅了した。

  

 

 

 

白黒写真に着色した画像

 

舗装工事中の駅前通り。となりに労道金庫の建物がわずかに見える

 

 ちなみに写真の手前に写るこの自動車、給油口が車体後部上向きに取り付けられていて、珍しいと思い、調べてみたが、なかなか特定できなかった。教えてもらったところによると、三菱コルト1100だということがわかった。

 この時代の車ということで、トヨタや日産ばかり気になっていたが、さすがに三菱のヤマであったことをわすれてはいけなかったということか。

 

 

 

 

 

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