月: 2022年6月

取水堰 堰堤と八つ目|EZONORA 思い出ばなし

取水堰 堰堤と八つ目|EZONORA

堰堤の下には、なんのためか知りませんが穴倉があって、その穴倉に八つ目が集まっていました。 カーバイト灯火をつけて、その穴倉に潜り込んで、八つ目を獲っていました。    当時、カジカをガッペと称していたようですが、私はゴタッペと言っておりました。  箱メガネとヤスで、ゴタッペを、よく刺していました。 …
富士見町6丁目の坂|EZONORA 思い出ばなし

富士見町6丁目の坂|EZONORA

 鹿島小学校を背にして、ほぼまっすぐの道路を進んで、どんづまりから少し下ったところの富士見町6丁目に住んでいたことがあります。      思いつくことといえば、鉱業所に勤務していた方だと推測しますが、大変太った方が、退社の時間になると、自力では坂道を登ることが無理があったのか、いつも同僚らしき人のズ…
桜荘の庭 思い出の街角

桜荘の庭

 千年町の鹿島東小学校のグラウンドを見下ろす場所に、桜荘、青葉荘が建っていた。    ここは、桜荘の庭。  小さな池に向かって一心に遊んでいる一人の少女。  その向こう、遠くに見えるおばさんのいる道路を下っていくと、東小学校だった。  中学校行のバスも走った、舗装の途切れたあたりの道路。     道…
協和会館の映画ポスター〘 アナタハン 〙| 高橋正朝 #96 続・大夕張つれづれ

協和会館の映画ポスター〘 アナタハン 〙| 高橋正朝 #96

 続・大夕張 # 92 で、〘 スーパージャイアンツ 〙の配役のことに言及した。     そのなかで、SHOJI  NAKAYAMA こと、中山昭二に目が止まった。     中山昭二は、地味な二枚目俳優で、彼が出演したものを最初に見たのは、映画ではなく、テレビドラマだった。 題名は〘 青年弁護士 〙…
昭和15年 選炭場 絵葉書

昭和15年 選炭場

昭和15年頃の 『三菱大夕張礦業所選炭場全景』 絵葉書から。 大夕張炭山。選炭場の様子。  周辺の未整備で荒れ地な土地の様子がわかる。   白黒写真に着色した画像     「大夕張礦業所 選炭場全景」…
選炭場 炭鉱とともに

選炭場

昭和40年代と思われる。三菱大夕張炭礦選炭場。 石炭の積込みには、ベルトコンベアについている秤で、炭の量が分かり、1台に積む石炭の量は、常に同じしくみになっていたという。   大夕張炭山 選炭場『大夕張炭労 解散記念誌(s47)所収』…
選炭場の選炭婦たち 炭鉱とともに

選炭場の選炭婦たち

 夕張のどの炭鉱も選炭場には、大勢の選炭婦と呼ばれる女性がいた。  大夕張炭砿にも選炭婦と呼ばれる女性たちがいた。  バンドと呼ばれるキャタビラー状の機械にのって流れてくる石炭を、炭塊の大小、岩塊の別などを素早く選別し、選り分けていた。  とかく男の荒々しい炭鉱の職場の中でも、ここは、晴れやかな活況…
私の恩人 | 久々湊真一 随想

私の恩人 | 久々湊真一

 私の乳幼児時代は、「死んでもおかしくない」虚弱体質だったそうです。  当時の写真をみると、首に真綿を巻いているものが多く、何やら情けなくなります。  小児喘息も持っていて、呼吸が苦しかったことを、朧げに記憶しています。  幼稚園には、  「身体が弱すぎて預かりかねます」  と入園を拒否されました。…
協和会館 思い出の街角

協和会館

天井には、柔らかく煌めくオレンジ色の照明。 座る椅子は、少し硬いが板の、はね上げ式の椅子。 映画の楽しさを教えてくれた場所。 会館前の看板に映画ポスターが見える。 右からの順になっている 23~24日 上のポスターは、これだけでは残念ながら文字が潰れてしまってわからない。 下のポスターは、 昭和44…
かしこいカラス | 成田利夫 思い出ばなし

かしこいカラス | 成田利夫

   カラスはたくさん飛んでましたねえ。    確か夕方になると空が半分くらい真っ黒になっていたのを覚えています。  小学校に通う道の真ん中でカラスが留まっていたので、いたずらに石を投げてみると見事にカラスの胸に当たりました。    カラスはびっくりして翔んでいきましてそのまま小学校に行き、学校帰り…
お祭り集合写真(富士見町) 街の行事

お祭り集合写真(富士見町)

昭和37、8年頃。富士見町詰所前。 線路をはさんで向こうに健保会館の屋根が見える。 父がお世話役の一人としてうつっている。 男兄弟ふたりがいた我が家だったが、ここにはいない。 特に引っ込み思案で恥ずかしがりの私は、ここにいたとしても、雨のそぼ降るこの日の天気、早く帰りたくて泣きべそをかきながら立って…
大夕張炭山駅を出発する列車 思い出の街角

大夕張炭山駅を出発する列車

撮影した長谷川さんによると、昭和45年11月だという。 最近は、着色も少しは慣れてきて写真を見返す余裕も出てきたと自分でも思うけど、この時期の大夕張では晩秋、いつ雪がふるかという頃で、緑少し盛りすぎ・・・たか。 『ふるさと大夕張』の最初の頃から掲載させてもらっている写真も、色をつけて気がつくことが多…
カラスの襲撃 |石原賢治 思い出ばなし

カラスの襲撃 |石原賢治

 小学5年の頃、ソロバンを習っていまして、ある日曜日に鹿島中学校で昇級試験がありました。  早めに富士見町の家を出て、歩いて中学校へ向かいました。   岳富町を通る時、何を血迷ったのか、歩道の上の擁壁伝いを歩いていました。   そう、鉄道のすぐ脇道を歩いたのです。  これは、正式な道ではありません。…