夕張シューパロダム 2022年夏 

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2022年8月の大夕張行

今年3月に、父母の五十回忌と母の三回忌の区切りに十数年ぶりに大夕張を訪れたことは以前にも書いた。

初めて見たり聞いたりしたことには、いつも新鮮な感動を伴う。

    

その時、心に湧いてきた率直な感覚がある。

故郷の変わらぬ山の姿と新しくできた湖、

懐かしいのに新しい 風景が、美しく目の前に広がった。

 

わずか十数年の工事期間を経て生み出したダムづくりの土木技術、これだけの景色を人工的に作り出した人間の偉大さを感じ感動した。

しかし、それと裏腹に、悠久の自然に比べるとたかだか数十年の命の人間が、かくも自然の景観を変えてしまったことに畏れを感じる自分もいたことも確かだった。

  

もちろん目的があって作られているダムであることを理解し、これまでそういった文明の利便性を受入れてきた、恩恵に預かりながら生きて来た自分だが、それは『ダムに沈んだふるさと』を『初めて』訪れた時の、心の底で湧いた率直な感情だった。

2022年3月の大夕張を訪ねた記事で書いた思わせぶりな言い回しの中には、そんな複雑な心情も混じっていた。

 

 

 

  

110メートルを超える高さ。秋になると周囲の緑にどんな彩りを加えていくのだろうか。
(2022年8月) 

おなじみのダム堤下からの写真。

周辺には散策路も設置され、”映える”写真が撮影できるフォトスポットの看板もある。

こちらは昭和57年春の大夕張ダム。

 

 2022年3月、ダムに沈んだ後の大夕張を初めて訪ねた。十数年ぶりに見た故郷。

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