雪の名残り
2023-02-28
2023-03-02
9923
昭和45年(1970年)頃、春。
雪が溶けて、太陽の日差しがまぶしく、暖気に気持ちも明るくなる季節。
聖心幼稚園の青い制服と黄色い帽子を身につけた春の日。
場所は代々木町2丁目8~10番地のあたり。
石崎さんの家の前。
昭和43年の住宅地図では、四軒の家の一番東側。
奥が1丁目と栄町方面という構図だろう。
住宅の軒先にはまだ溶けきらない雪が積み上がる。
「大夕張の冬」の名残りを留める雪。
そう、溶けると黒い煤が層になっていて、次から次に黒い表面の雪が表れる。
冬の名残りの黒い雪。
