「ぶどう」と「りんご」の木 | 石崎佳美
2023-03-07
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大夕張から引っ越して、札幌の家にトラックで運ばれて来た樹木の中に
「ぶどう🍇の木」
がありました。
実がなるといつも父が食べていました。
茶色(赤だったかも?)と緑色の実です。
一度私も食べましたが、とてもすっぱかったので二度と食べなくなりました。
思えば、代々木町の家の前に背の高いりんご🍎の木があり、いつも一番上の方に一つだけりんごの実がなり、
「取りたいなぁー」
「無理だなぁー」
と思っていました。
頭に思い浮かぶのは、秋か冬に葉が枯れてしまっても実だけは、付いていたような…。
上を見上げていた自分です。
何故、りんごの木を札幌に運ばなかったかは、たしか、あまりにも木が高かったからです。
りんご🍎は、父の姉「アヤコさん」が、亡くなる前に最後に食べたいと言ったりんごです。
いつも、仏壇にりんごが一つお供えしてありました。
また、そして、父は一人で皮をむいて食べていた光景が目に浮かびます。
りんごの木を札幌に運ばなかった事…
もしかしたら、悔やんでいたかもしれません。
札幌の近所の家には、高い木がありましたから。
(2023年3月1日 記)