昭和26年頃 メーデー 大夕張炭鉱労働組合前 

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昭和26年頃のメーデー 大夕張炭鉱労働組合前だと思われる。

 

そうだとすると、左奥の建物が前年に新築なったばかりの大夕張炭砿労働組合事務所で、その向かい側の協和会館のあたりから撮影した写真のようである。

 

 

『萬國の勞働者團結せよ』

『ストは労働者の権利』

・・・・労働運動のスローガン、これらも言葉にさえも懐古気分を感じるご時世だ。

 

 

その頃、5月1日の「メーデー」は子どもにとって、お祭りに近い気分で迎えた。

祝日でないが、学校は休日?少なくとも半ドンであったはずだ。

学校の先生方、職員も参加していたはずだ。

  

盛大な行進を見て、付いて歩いて、赤い小旗や風船をもらって振り回す。

 

色とりどりの看板をもった隊列が進む様子を見守る人たち。

 

小さな子どもを抱いた若い母親、姉妹なのか娘なのか、その母親の腰に手を回し、寄り添う少女。中学生だろうか、制服を着ているように見える。

 

買い物かごをぶら下げた、モンペに割烹着姿の婦人。その後ろ手には大きながま口財布。買い物の途中に隊列に遭遇したのだろう。

 

腰を低くして写真をとっているように見える男性の姿。記録用写真?よく見ると隊列の中の子どもを立たせて、人々の間から、その姿を撮影しているようでもある。

 

本当のところはどうかわからないが、70年前も前の一枚の写真に写し込まれた人物たちが、当時の大夕張の生活の様子を想像させてくれる。

 

白黒写真に着色した画像

 

(2020年4月2日掲載)

(2023年12月14日更新)

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