大夕張山神社 裸まいり 1968年

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2025年正月静かな元旦を迎えた。 

 

札幌に住む自分にとって雪が積る窓の外の白い風景は、子どもの頃に過ごした大夕張の風景と何ら変わりがない。

とくに夜になると、窓の外の漆黒の闇をほんのり明るく照らす雪明りは、ある懐かい感情を覚えさせる。

 

 

写真の裸まいりの写真には、掲載されている『鹿島で暮らした日々 大夕張』に昭和43年頃とキャプションがうたれている。

 

その頃、小学生から中学生になろうとしていた自分が住んでいた、富士見町3丁目の啓心寮の上にあるブロック住宅の窓から、スキー場がよく見えた。

 

大晦日のよる。

山神社から、雪明りに浮かぶスキー場の、ゆるやかなスロープを一つまた一つとオレンジ色の灯りが、大きな弧を描きながら、ゆっくり降りていく。

 

そんな光景を、鼻息でくもる窓ガラスを手で何度もふきながら、顔をこすりつけるようにして見ていた。

 

 

その年は、二階に住んでいたケンちゃんのお父さんが、裸詣りに参加している・・・、見えるはずもないことが分かっているのに、それでもケンちゃんのお父さんの姿を探しながら、いつのまにか、綺麗で厳かな灯りのショーをあきることなく見つめていたのだった。

 

 

 

神社への参道を行く、裸詣りの一行

 

写真の遠くに見えるような灯りは、もちろん『街の灯り』ではない。

 

山神祭を始め、正月や、盆などの行事の際には、参道が赤やオレンジ、青い電球に装飾された。

 

鹿島小学校グラウンド横の参道を登り、神社境内に向かう裸詣りの行列。 

  

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