昭和45年

-大夕張風物 – 湿原に舞う水芭蕉 岳麓の里

-大夕張風物 – 湿原に舞う水芭蕉

-大夕張風物 - 湿原 に舞う芭蕉 画・・・・野 田 淑 雄文・・・・佐 藤 貞 雄 たけのこなどの山菜採りに出かけると、思いがけない湿原でこの花が咲いているのを見かけ、一瞬「ハッ」と息をのむ。青い葉を従え、白いラッパ状の花ビラが、あでやかに迫ってくる感じを与える。花の王様はバラだといわれるが、深山…
-大夕張風物 – 富士見ヶ丘スキー場 岳麓の里

-大夕張風物 – 富士見ヶ丘スキー場

-大夕張風物 -富士見ヶ丘スキー場 画・・・・野 田 淑 雄文・・・・佐 藤 貞 雄 大夕張の子供は、スキーがじょうずだ。小学校2、3年になると、山神社からの急斜面を直滑降する。両足を開き、両腕を広げ、蛙のような格好で滑りおりる。途中のギャップで体をうしろへそり返らせ、見ている人をハッとさせるが、す…
– 大夕張風物 – 朝日にはえる夕張岳 岳麓の里

– 大夕張風物 – 朝日にはえる夕張岳

- 大夕張風物 - 朝日にはえる夕張岳 画・・・・野 田 淑 雄 文・・・・佐 藤 貞 雄 大夕張っ子の自慢の一つに夕張岳がある。小学校の校歌や社歌にも歌われているが、古くは明治末期に不幸の詩人といわれた横瀬夜雨の「独木舟」の一節にも「さめてはつらき夕張の,猿飛ぶ岳にむせぶかな」とうたわれている。 …
大夕張10景(10) 脈うつ工場群 岳麓の里

大夕張10景(10) 脈うつ工場群

大夕張10景(10)脈うつ工場群 画・・・・野 田 淑 雄 文・・・・佐 藤 貞 雄 坑内入坑者の列について一足工場地帯へ入ると、ほぼ正面に、雪をかぶった円すい形の丘が二つ、三つと見える。坑内からの排せつ物といわれるズリ山である。九州地区ではボタ山とも呼ぶ。大夕張砿業所40年の歴史が、ここに積みあげ…
大夕張10景(8) 常盤橋のリズム 岳麓の里

大夕張10景(8) 常盤橋のリズム

大夕張10景(8)常盤橋のリズム 画・・・・野 田 淑 雄 文・・・・佐 藤 貞 雄 ゆれる、ゆれる。一足ごとに右へ、左へ、上下へと、ともすれば体のバランスを崩し、かたわらのワイヤーロープへしがみつかせる。だが、常盤町に住み、通学生などここを通る人たちは、橋げたの浮き沈みに体の調子を合わせてすーっ、…
大夕張10景(7) 年輪と風格の事務所 岳麓の里

大夕張10景(7) 年輪と風格の事務所

大夕張10景(7)年輪と風格の事務所 画・・・・伊 藤 清 治 文・・・・佐 藤 貞 雄 大夕張砿業所は開坑以来40余年の歴史をもつ。そのシンボルが砿業所事務所である。一部2階建て。開坑とともに建てられ,この2階の一部に,大夕張郵便局が間借りしていたこともある。三菱鉱業石炭部門の中枢,大夕張の脳幹で…
大夕張10景(6) 公園の足あと 岳麓の里

大夕張10景(6) 公園の足あと

大夕張10景(6)公園の足あと 画・・・・野 田 淑 雄 文・・・・佐 藤 貞 雄 片手片足、松葉杖をついた少年が、じょうずに吹きならすハーモニカの音色が、栄町わきのところどころに笹やぶがある林の中から流れ、そのそばで、もう一人の少年が、じっと聞いている。十三夜の月が、二人の少年の姿を照らしている。…
大夕張10景(5)白銀橋に憩う 岳麓の里

大夕張10景(5)白銀橋に憩う

大夕張10景(5)白銀橋に憩う   画・・・・伊 藤 清 治 文・・・・佐 藤 貞 雄 いっぱいに水をたたえたシューパロ湖と、残雪の夕張岳を右に見ながら、バスは大夕張へ向かう。湖水が右へ別れる地点へ来ると、前方にクリーム色のしゃれた橋が、湖をひとまたぎしている。白銀(しろがね)橋という。 …
大夕張10景(4)山すその街なみ 岳麓の里

大夕張10景(4)山すその街なみ

大夕張10景(4)山すその街なみ 画・・・・野 田 淑 雄 文・・・・佐 藤 貞 雄 西側の山にへばりつくように住宅が建てられ南,北に幹線道路が走っているため、住民は悲しいときにも、うれしいことにも東の空にそびえる夕張岳を眺める。 しかし春日町対岸の、磯次郎沢の尾根に立って西を見ると、標高768メー…
大夕張駅前の移り変わり 思い出の街角

大夕張駅前の移り変わり

大夕張駅から駅前通り風景の写真を3枚。昭和20年代から昭和40年代への20年間の市街地の発展は目をみはるほどです。炭鉱隆盛の時代。昭和48年の閉山から25年を経た老朽化した建物は時代の流れを示しています。昭和20年代の写真は夏の日の午後でしょうか。通りを歩く人々の声が聞こえてきそうで心に残ります。後…