随想 ニュース映画 | 准 先ほど、札幌駅北口のアングラ劇場「さそり座」で「放射能を浴びたX年後」という映画を見てきた。 1954年以降繰り返されたビキニの核実験と、当時南太平洋各地で操業していて被爆した日本のマグロ漁船の乗組員の現在を訪ねるドキュメントだった。 ビキニと言えば第五福竜丸だけが有名だが、実は500隻もの漁船… 続きを読む
訪問記 サーチャージの日| 准 サーチャージから6日後(水位299.5m)の新白金橋 平成26年(2014年)11月12日(水) 試験湛水中のシューパロダムが、明日11/13(木)最高水位に達します。 (18時現在 雷雨ですが、今日中の最高水位はありません。) けれど明日の天気予報は雨。 14日(金)には晴間がありそうなの… 続きを読む
随想 火の用心 | 内川准一 春ですね。 アパート裏手に広がる北大第二農場の雪融けも近い。 ここの雪原は、毎年、ある日突然、一斉に融ける。 そして、土の原(畑)に変わるまでのわずかに2日ほど巨大な沼が出現するのです。 そして、瞬く間に消えてしまうのです。 私はこれに名前を付けています”さまよえる湖、幻の北大湖”これを見た者(新… 続きを読む
思い出ばなし 雪中ジャンプと凍ったタオルのチャンバラ |内川准一 雪中ジャンプよくやりました。 私らはもっぱら4軒便所の屋根からでした。 姿が完全に雪に埋没するのが最高でした。 長靴から足が抜けなくなるのもお構いなしで、かかとの上にしもやけを作って血を滲ましていた。 最近見かけないタイプの子供だったんだね。栄養状態も悪かったのかしらん。 あと、タオルでチャンバラ… 続きを読む
思い出ばなし 鬼ごっこ |内川准一 小林さんの『鹿島小学校でお化け遊びと称して、何人かの友人たちと学校内を探検』した話を読んで、思い出したことがあります。 当時、線路脇の便所だったか、富士見丘寄りの便所だったか忘れましたが、掃除が終わり、丁度西日が便所の床に射し込む頃、しんとして不気味な雰囲気の校内で、時々かくれんぼをしたもので… 続きを読む
随想 ミカン箱のそり | 内川准一 みかんの箱のふたを取ると、下から現れる絵柄のセロファン。 産地によって、いろいろと趣向を凝らしたみかんの絵だったり、凝った模様がセロファンの縁を飾っていたりしたものでした。 きれいなものは、南国に思いをはせながら、集めましたよね。 そして、箱の方は、最後には手作り「そり」になったもので… 続きを読む
訪問記 大夕張駅前(2014.11.20)|准 平成26年11月 幾多の商店街があった駅前通りが正面に見えた 浄水場から、大夕張駅前方面の眺めです。 サーチャージ(※最高水位)から6日が経ち、水位が2m程度下がったので、緑町が再び顔を出しました。 それでも対岸までは500m以上あるのでしょう。 栄町に築かれた巨大なマウンドが興醒めです。 … 続きを読む
随想 父の事故 |内川准一 昭和35年の夏のこと、採炭夫の父は2度目の事故にあった。 大夕張の夏祭りの夜のことだった。 代々木町のアパートの間に架けられた巨大スクリーンで、屋外映画を見ていた私と妹は、会場内放送で呼び出された。 何故呼ばれたのかは、炭鉱の子供にはわかる。 詰所の人が、 「お父さんが(発破)事故… 続きを読む
思い出ばなし 大夕張のこと| 内川准一 大夕張の最盛期は、たぶん、昭和35年頃だったように思います。 昭和37年、鹿島小学校卒業と同時に大夕張を離れた私にとって、昭和54年、17年ぶりの故郷との再会は衝撃的でした。 思えば、 町をあげての運動会。 メーデーの行進。 のど自慢大会。 ヘリコプターの校庭への飛来。 闘… 続きを読む
随想 位牌堂(地蔵堂)|内川准一 建物が無くなったはずの大夕張に、この春(2002年)まで、実はひとつの建物があった。 千歳町の火葬場に至る道路脇にあった位牌堂(地蔵堂)だ。 あったと言うのは、この春、雪の重みで倒壊してしまったから・・・ 中に納められていた位牌2千7百は、散乱しないよう4体の地蔵と一緒に倒れた建物ご… 続きを読む
思い出ばなし 山祭りの御輿かつぎ |内川准一 「山祭り」の陽気に誘われて出て参りました。 さて、忘れもしない御輿担ぎ。 出発は弥生町の詰所裏。 到着場所は、千年町のさてどこだったっけ?という程度の記憶ですが。 この日のために、詰所裏の倉庫?から、一年ぶりに引きずり出されるのは、鳳凰のついた立派な御輿。 これを… 続きを読む
思い出ばなし 冬の思い出 | 内川准一 今日は今年一番の寒い日でした。盆地の大夕張は、今頃、一段としばれて、青くかすんでいるのでしょう。 こんな日は、ストーブ(確か白熱ストーブと言ったような)をいくらたいても暖かくならず、熱は煙突と天井の隙間からみんな外に逃げていくのでした。 全くボロな家に住んでいたものです。 毎朝、丹前の縁に息… 続きを読む
随想 グズベリ!|内川准一 子供の頃、食べるものがないわけでもないのに、弥生町、我が家の前の長屋(12舎)のグスベリをよく失敬しました。 トゲで血がにじんでも、お構いなしでした。 ジジィにときどき怒鳴られたけど、それが楽しみなのでした。 子供の頃、何も食べるものが無い時、家の前の垣根になっていたグスベリは… 続きを読む