鹿島東小学校すぐそばの住宅火事|高橋正朝 #4
前回、#3で岳富町の商店街の火事のことを書きましたが、翌年の5月か6月のころ、鹿島東小学校すぐそばの住宅地で火事があった。東小学校の校門から出て、すぐそば、千年町駅へ向かう坂のところです。
この火事のときも、明石町から黒い煙が立ち昇るのが見えた。各家庭で夕食の準備をする時間帯だった。同級の男子生徒がその地域に住んでおり、誰かが「火事だ!」と大声で叫んだので、着の身着のまま裸足で逃げ出したので、難を逃れたと言っていた。
「火事だ!」という叫び声とともに、バリバリというすごい音がして、あっという間に火が拡がったらしい。
後年、消防設備士の資格を得るため、試験会場である東京消防庁の消防学校に行った。消防設備士取得後の義務講習も、当時はその消防学校で実施された。しかも、その義務講習は現在は3種類だが、当時は5種類もあった。私には、所持していた資格の種類の関係上、全ての義務講習を受けねばならなかった。その上、私は危険物取扱者の免状も所持していたため、そこに行ったのは、試験に何回も落ちた回数も含め、トータルで50回を超えていると思う。
当時の東京消防庁では、試験も講習も、消防官が実施していた。時には、係官のなかに、ヤケドをした人を見ることもあった。
その消防学校の敷地には、訓練施設として、打ちっ放しのコンクリートのビルも建てられている。4階建てだったか、5階建てだったかまでは覚えていない。
試験や講習がある日は、第三者の目につくところでは、訓練は実施していないようだが、偶然、消防訓練を見たことがあった。
試験の申し込みだったか、講習の申し込みだったか、ハッキリとは覚えていないが、消防学校に赴いたとき、訓練生が、訓練用のビルの上階にロープを取付けたロケット弾を打ち込み、ビルの外壁に張り付けた垂直のベニヤ板を登るのだ。
すごい訓練だなぁと、30分ぐらい眺めていた。
東京消防庁の消防学校は、京王線幡ケ谷駅から徒歩20分ぐらい、小田急線東北沢駅から徒歩40分ぐらい。私は鈍足なので、普通の人は、もっと短い時間距離だろう。
何の用事で行ったのか覚えていないが、20年ぐらい前、そこの消防学校に行ったら、敷地内から見えた京王線は、地下化されていた。
現在、東京消防庁の消防設備士や危険物取扱者の試験や講習は、神田消防署にある。係官は、消防官ではなく、外郭団体の人たちのようだ。秋葉原駅から徒歩約10分。
ここに初めて行ったのは、約20年ぐらい前。だから、上記の消防学校に20年ぐらい前に行った云々は、同じ時期だったかもしれない。
(2020年9月25日 記)
昭和23年11月に明石町生まれ。鹿島東小学校から鹿島中学校に進み、夕張工業高校の1年の3学期に札幌に一家で転住。以後、仕事の関係で海外で長く生活。現在は、タイ、バンコクで暮らす。