鹿島小学校 の碑

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~十二名の在校生に寄せて~

 鹿島小学校の校庭には、この街の興りから衰退までを見届けてきた樹齢二百年近くのイタヤカエデの木がしっかりとその大地に根を張っている。

 その傍らには、夕張市立鹿島小学校の記念碑が建っている。

 そこには、この学校の七十年の歴史を見送ってくれた、最後の在校生十二名の名が刻まれている。

 君たち十二名には、この学び舎から全国に旅立った9790名の卒業生をはじめ、この街で暮らしていた沢山の人々の思いが寄せられている。

 君たちはたった12名の生徒ではなく、この街の歴史を受け継いだ12名もの最後の在校生なのだ。

 そんな誇りと自信をいつも持ち合わせていて欲しい。

 この大地で育まれた君たちが、幾多の苦難を乗り越え、その後の人生において幸多からんことを心より祈る。

(夕輝文敏作『 約 束 』より)


 校庭に立っていた鹿島小学校の記念碑。平成10年閉校時、裏面に刻まれた最後の『在校生』12名。

 そして、平成8年度、第69回の『最後の卒業生』は、2名でした。

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