坑内の愛らしき動物 | Kawauchi Masami

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 坑内のネズミの話し。

 坑内至る所にネズミが居ます。

 交代番になると休憩所を作りました。

 何故なら、坑道には、風が回っています。メタンガス排除や、新鮮な空気を送るため、結構、寒いのです。

 そこで、風を防ぐため、ビニールで風を防ぐ小屋を作りました。会社も暗黙の了解と言う感じでした。そこに、当然ネズミも、住み着きました。可愛いかったです 可愛いから 弁当の時餌をやります。家猫の様に なつきました。

 ある日、餌をやるのを、忘れていると、弁当を食べてる時、「ちょうだい」と言わんばかりに、ズボンを引っ張るのです。ネズミでも、なつくと可愛いですよ、ハムスターと同じです。

  そう言えば 坑内で食べた、みかんと、かんかい(乾し魚)、何故か美味かったです。坑内で食べると 何でも美味しく感じました。

 坑内では、壁から針金で、弁当の入ったリックサックを吊るして、ネズミの被害に遭わない様にしてました。

(2020年11月1日 記)


(筆者紹介)

 昭和29年6月生まれ。三男として 南清水沢で生まれ、2歳の時、緑町に、のち春日町で18歳まで大夕張で暮らす。昭和48年、一時大阪へ転出するが、昭和50年帰郷、南大夕張鉱業所ヘ就職し、平成2年3月の閉山まで勤務


思い出の記

2件のコメント

  • そうね この話は、叔父さんたちからよく聞きましたよ。

  • 私の父は運搬でした。ネズミの話しは聞いた事がありませんでした。

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