坑内の愛らしき動物 | Kawauchi Masami
2020-11-04
2021-05-13
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坑内のネズミの話し。
坑内至る所にネズミが居ます。
交代番になると休憩所を作りました。
何故なら、坑道には、風が回っています。メタンガス排除や、新鮮な空気を送るため、結構、寒いのです。
そこで、風を防ぐため、ビニールで風を防ぐ小屋を作りました。会社も暗黙の了解と言う感じでした。そこに、当然ネズミも、住み着きました。可愛いかったです 可愛いから 弁当の時餌をやります。家猫の様に なつきました。
ある日、餌をやるのを、忘れていると、弁当を食べてる時、「ちょうだい」と言わんばかりに、ズボンを引っ張るのです。ネズミでも、なつくと可愛いですよ、ハムスターと同じです。
そう言えば 坑内で食べた、みかんと、かんかい(乾し魚)、何故か美味かったです。坑内で食べると 何でも美味しく感じました。
坑内では、壁から針金で、弁当の入ったリックサックを吊るして、ネズミの被害に遭わない様にしてました。
(2020年11月1日 記)
(筆者紹介)
昭和29年6月生まれ。三男として 南清水沢で生まれ、2歳の時、緑町に、のち春日町で18歳まで大夕張で暮らす。昭和48年、一時大阪へ転出するが、昭和50年帰郷、南大夕張鉱業所ヘ就職し、平成2年3月の閉山まで勤務
そうね この話は、叔父さんたちからよく聞きましたよ。
私の父は運搬でした。ネズミの話しは聞いた事がありませんでした。