食憶(食憶減退・風邪の味)|長谷川潤一
皆さま方、インフルなど召してはいませんでしょうか。
この時期になると思い出す「風邪」の味?私はいろいろあります。
蜂蜜、水飴、麦芽糖、サクマのドロップ、不二家ポップキャンディー、喉へのいたわりにレロレロと。
砂糖つき梅漬け、のりたま、江戸むらさき、お粥を少しでも食べるためにと。
おろし金のすりリンゴ、ミカンの缶詰、高熱などダメージが強いときの高級気付け用に桃缶、パイン缶。
今でもいろんな薬のお世話になっていますが、忘れられない薬の味?に「アスピリン」があります。
家に常備していたのは、吉井さんで買ってきたもので10㎝ぐらいの濃い黄色の紙筒に入ったものでした。
表面に細かい字で何やらびっしりと書かれ、見てるだけで効いてきた気分になる・・。
明治の「カルミン」をひとまわり小さくして分厚くした大きさ、子どもが服用時には半分に割れるように谷線が入ってました。
とっても苦くてなんかカビ臭く、扁桃腺が腫れた咽で飲む込むにはしんどかったけど、スーパーな薬でした。
扁桃腺の腫れがひどくなるとすぐ、病院のお世話になりました。
子どもの頃から見た目も大柄で、内科や耳鼻科と病院は慣れて平気だったせいか、すぐに太い静注、薬もカッキリと紙で折り込んである、舌がつっぱるようなすんごく!苦い粉薬でした。
ここに、不謹慎と言われるかも知れませんが、子どもの頃にあこがれた幻の味があります。
それは、あの小さな窓口から手渡されていた、子供用の「水薬」です!
今で言うところのシロップ薬です。
手のひらぐらいのサイズからその半分ぐらいの小瓶まで何種類かあり、いかにも職人の手作りというかんじで透明エンボス加工の出っ張った目盛り付きガラス瓶。
コルクの栓がしてあって、ちょっと泡立っていた葡萄色の中身。
小さな荷札みたいなのがついており、名前と一回に飲む量が書いてあったと思います。
よっぽど、春日町のいとこがもらったやつを舐めてやろうと思ったぐらい。
そこまでホイドというよりは「水薬」のほうが子供用だから、甘ーく、とっても優しーく、気持ち良ーく、効きが良いんだなー、と子供心に思ったからです。
手術室の前を通り病棟へ行く廊下の階段を降りた左角、病院食のみそ汁の匂いが漂う売店で飲んだフルーツ牛乳も風邪の味のひとつです。
皆さん方の子どもの頃は、風邪の時の定番の味は何でした?
今もきっと伝授してるでしょ、自分も家族にも!。
勝手に番号付けて連載形式にしていましたが、ネタ切れということでこれまた勝手にお終いにします。
飯田さん、取りまとめのお手数をお掛けしてどうもすいませんでした。
少しでも思い出して笑って下さった方、ありがとうでした!
(2002年2月14日)
小学校で配給された 虫下チョコレート もあったね。
美味しかったね・・恐喝して他人のも奪って食べたね。
甘い食うもんが無かったからね。。
家の砂糖を盗んで 片栗粉をお湯で固めて・・おふくろに良く怒られたよ。
おふくろは、家じゅううの甘いものを どこかに隠してたね。