ダルマストーブ

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白黒写真に着色した画像

ダルマストーブの設置された車内

ダルマストーブ   【奥山道紀】

 
 列車の暖房は普通、蒸気機関車のスチームを配管に通して行っていたが、地方線区を走る列車では輸送量もそれほど多くなく、貨車と客車を連結した混合列車が主体でした。
 

 貨車には暖房配管が無く、客車の暖房に活躍したのがこのダルマストーブです。

 三菱大夕張鉄道でも夕張岳の頂きが白くなる11月には登場し、翌年の4月頃まで客車内に設置され乗客に親しまれました。

 「冬の釧路湿原号」で復活・ダルマストーブが暖房に活躍していますが、国鉄では昭和47年に石北本線で、三菱大夕張鉄道でも昭和51年の春に引退しています。

 ストーブの形状から「タコ・ストーブ」「地球型ストーブ」とも呼ばれます。


昭和43年12月14日

ダルマストーブに石炭をくべる車掌さん  【飯田雅人】

 ストーブの向こうには、石炭箱が見えています。
 これに先がLの字になったデレッキと、小型のシャベルがありました。

 回ってきた車掌さんが鮮やかな手さばきで、蓋を開け、灰を落とし、石炭をくべる、子どもの私は、その様を感心して見ていました。


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