番外編••••••映画、〘 吸血髑髏船 〙|高橋正朝 #101

49944

  

 この映画が、大夕張で上映されたかどうかは知らない。

 すでに、私は、東京にでてきており、劇画家のアシスタントをやったあと、電気工事会社で働いていたからだ。

 ウイキペディアを見ると、大都市での初公開が、1968年11月9日となっている。 製作会社は松竹。

    

〘 マタンゴ 〙の DVD を札幌の紀伊國屋書店で見つけたとき、〘 吸血髑髏船 〙の DVD を目にし、これも購入した。 俳優陣に魅了されたからだ。

   

 この映画を見た人はご存知のことだが、主役は松岡きっこなのだが、脇役がすごい。 西村晃、金子信雄、小池朝雄、内田朝雄だ。 まだ細身の岡田真澄も出演している。

    

 ホラー映画だったことも購入の理由である。

 上記の脇役陣が、ホラー映画に出演していたことにも、興味津々だった。 

 この映画が、大夕張で上映されたかどうかはわからない。 上映されたとしたら、大夕張劇場だったろうか? それとも、協和会館だったろうか?   

 当時、洋画はホラー映画が流行り、邦画はヤクザ映画が全盛だった。

 仲代達矢、高橋英樹、岩下志麻なども、ヤクザ映画に出演していた。

 ヤクザ映画は、私も観たが、しかし、ヤクザ映画の上映は、大夕張には似つかわしくないと思っていたが、大夕張にはいなかった私には、実際のことはわからない。

    

 まだ、ホラー映画という名称が一般的でなく、お化けや恐怖映画と称されたものは、大夕張劇場で度々上映されていた。 それで、この、〘 吸血髑髏船 〙が、大夕張で上映されていたとしたら、大夕張劇場だったろうと想像している。

    

 この DVD は、私は楽しく観たのだが、ただ、演出が少々奇異な印象だった。

    

 ウイキペディアの解説だと、映画を製作するにあたって、借用した船の所有者が色々クレームをつけ、撮ったフィルムの編集が、脚本家が意図したものとは違ったものになったらしい。

    

 大夕張で、誰か、この映画を観た人がいますか? 

(2022年7月16日 記)  

 


    

(筆者略歴)

 昭和23年11月に明石町生まれ。鹿島東小学校から鹿島中学校に進み、夕張工業高校の1年の3学期に札幌に一家で転住。以後、仕事の関係で海外で長く生活。現在は、タイ、バンコクで暮らす。



   

1件のコメント

  • 1968年、昭和43年は、中学生になったころ、『劇場前』という三菱バスの停留所が千年町にあったけれど、地図ではすでに大夕張劇場はなくなり、パチンコ屋さんになっていた。
    通学にその前を何度も通っているが、すでに映画の看板は見ることもなく、映画は協和会館でしか見ることができなくなっていた。
    見た記憶はない。
    というか、ホラー映画(当時はそんな言葉はも知らなかったが)は、前回『マタンゴ』で懲りていたからポスターを目についたとしても絶対に行かなかっただろう。
    TVや映画で恐怖が高まるシーンに遭遇した時は、しっかり目をつぶってやり過ごしていた。
    大人になって少しは耐性ができたと思うが、あえて怖い思いをしたくないというのは、ずっと変わらないかな(笑)

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

アップロードファイルの最大サイズ: 5 MB。 画像, 音声, 動画, 文書, スプレッドシート, 対話型, テキスト, アーカイブ, コード, その他 をアップロードできます。 Youtube、Facebook、Twitter および他サービスへのリンクは自動的にコメント内に埋め込まれます。 ここにファイルをドロップ