林鉄 新線と旧線の跡

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 大夕張鉄道に乗って車窓を眺めているのが好きだった。ぼんやりしていた少年は、何も考えずただ流れていく景色を眺め、過ぎていく時間に身をまかせているのが好きだった。

 

 明石町駅を過ぎて、開拓(白金)方面に向かう白銀橋が過ぎると、シューパロ湖の対岸に森林鉄道の赤い鉄橋がいくつか見えていた。

 

 中でもシューパロ湖駅手前、三弦橋と似た形の橋があった。

 

 その橋の美しさは、三弦橋とともに強く印象に残る。

 

 当時、見ていたのは昭和34年に完成した大夕張ダムにより水没する夕張岳線の補償工事として移設された新線だったわけだが、下の写真は水没した桜ヶ丘地区付近を走っていた移設前の森林鉄道の旧線が、大夕張ダムの水抜きによって顔を出したところである。

 

 沢を渡る旧線の橋脚の跡がはっきりと見えていた。

 

 

 

2004年頃。シューパロ湖の水位が下がり姿を表した下夕張森林鉄道夕張岳線の旧線の跡

 

 

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