大夕張劇場でみた映画〘 怪談番町皿屋敷 〙|高橋正朝#102
続・大夕張つれづれ # 101 〘 吸血髑髏船 〙の飯田雅人さんのコメントに対し、 facebook 版に、石崎佳美さんが、
『確かに、幼い頃、怖いシーンの時、目をつぶっていましたね』
と、応答していましたが、当時の低学年の児童は、そういう人がわりと多かった。
ちょっと映画の内容と反応は違うけど、キスシーンになると、良い子は、『うわ〜っ』と歓声をあげていた。
でも、この場合、耳を塞ぎ、目をつぶる、なんてことはせず、しっかり見ていた。
キミもアナタも ••••••。 違いますか?
さて、本題にはいると、この映画は、大夕張劇場でみた。
私が鹿島東小学校3年生のときだ。
2本立ての上映だったはずだが、他の1本は、題名も内容もまったく記憶にない。
ウイキペディアによると、1957年、東映製作で、美空ひばりが主演とでている。
相手役は東千代之介。 美空ひばりの絶頂期の中期で、お化け映画に出演するというのが、子どもにとっては不思議な感じがした。
四谷怪談と番町皿屋敷は、少年時代は、内容を混同していた。 お化けになる女性の名前は、四谷怪談のほうはお岩さんで、番町皿屋敷のほうはお菊さんだから、名前からして、別なストーリーだと気づくべきなのに、私は、生来のボンクラなので、ゴチャ混ぜの記憶だった。
そんなわけだから、美空ひばりが、目を腫らして出てくるのかなぁと思っていた。
こういうお化け映画は、いよいよお化けが登場となると、ひゅ〜どろどろ〜という擬音がはいる。
そうすると、耳をふさぎ目をつぶる。
でも、時どき、チラッと、画面を覗き見るんだよネ、良い子も悪い子も ••••••。
(2022年7月23日 記)
昭和23年11月に明石町生まれ。鹿島東小学校から鹿島中学校に進み、夕張工業高校の1年の3学期に札幌に一家で転住。以後、仕事の関係で海外で長く生活。現在は、タイ、バンコクで暮らす。
『四谷怪談』と『番町皿屋敷』
これもまた強烈に怖かった。
TVでみたのか、映画で見たのか、記憶が入り交じっているが、「ワッ」と思った、その瞬間の映像だけは忘れなかった。
頭の中に焼き付いた。目をつぶって耳を塞いでいた筈なのに(笑)
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話は変わるが、富士見町から鹿島中学校への通学には30分以上かかった。
登校時間は決まっているから、千年町のあたりからは、学校まで誰か彼かとおしゃべりをして歩くこととなる。
その時、「怖い話」は、決まって盛り上がる話題だった。
誰かが言っていた、
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「けっして主人公の女性の名前を呼び捨てにしてはいけないって・・・。祟られて、夢の中に出てくるらしいぜ」
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その言葉と『その瞬間の映像』が結びついて、とんでもないと思った。
「夢の中まで出てこられたらたまらない」
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しかし、誰かが言ったその言葉を聞いて以来、「言ってはいけない」と思えば思うほど、その言葉が誘惑するように心の中でささやく・・・。
頭の中から振り払おうとするが、次から次に湧いてくる。
「お◯◯」
以後、間違って呼び捨てにしないように、名前を出すときは、ずっと気をつけていた。笑。