850、じゃなくて3500(YS11搭乗記) | 川
慌ただしく網走方面へ行ってきました。
千歳から女満別までちょっとした空の旅です。
が、かなりの期待をもって空港へと向かいました。
というのは搭乗する機体とその飛行コースです!
国内でいよいよ最後となったエアーニッポンのYS-11、戦後の技術復興、国産旅客機としてプロジェクトXにも出てました。
プロペラの飛行機なのです。
ふつう、本州までのジェット機だと約1万メートルの高度なんですが、このYSは近距離飛行ということもあって、高くは飛ばないんです。
ということは、とてもよく見えるんです!
地べたが、山が、木が!
好天の北風、離陸後右旋回、時間をかけてゆっくりと高度が上がっていきます。
すぐ追分です、線路に一両だけ走っています。
川端ダム、滝ノ上を過ぎてピカピカのメロンハウスがあちこちに。
まだ、高度が上がっていきます。
この辺ぐらいだなと思ったとき、見事に南部の西、大夕張ダムと三弦橋、シューパロ湖が眼下に!
煉瓦色の展望台跡もよく見えます。
感激!
じつにきれいです。
このまま行くと左に鹿島が、と思ったらまだ高度をゆっくりと上げたまま白金の沢沿いに、なんと、夕張岳越えです。
前岳の南から上がって夕張岳の北から抜けました。
じつにキレイ!
緑が濃くなった谷に残雪が惜しそうに光っています。
左の窓に芦別岳、下に金山湖、そして十勝大雪連峰と乗客から歓声。
小さな窓に首を曲げてへばりつき山景色をうっとりと楽しみました。
このときのYSは、3500メートルとのアナウンスがありました。
さらに、じつにキレイなダメ押しというか雌阿寒、雄阿寒、阿寒湖と、それは見事な北海道の景色。
で、左旋回着陸態勢に入り女満別へと。
プロペラが止まり、タラップで機外へ降りると飛行機ファンが10人ぐらいでYS撮影会状態。
息子と便乗しました、パチリパチリと・・
残念ながらこのYS遊覧飛行?は8月いっぱいで終わりだそうです。
ファンじゃなくても、天気が良い日に、もう一度乗ってみたいです!
って、そうそう、帰りなんですが、夕張岳の南から入りシューパロ湖の東側を飛び、三弦橋、ダム、南部、遠幌、清水沢を右手眼下にして南風に向かい追分、千歳へと降りていきました。
長話ですいません!
(2003年6月16日 記)
2003年当時の大夕張上空3500メートルを飛んだ川さんの貴重な(正確には大夕張手前、白金までとなるのか)実況風のYS11の搭乗記。
鮮明な航空写真を見ているようだったのだろうか、飛行機にあまり乗らない自分にもイメージが刺激される。
確かに大夕張上空を夕張岳の方向に(から?)飛んで行く飛行機を見たことは、日常の光景の一つでもあった。
2013年、すでにダムに沈んだ大夕張の空を飛んだ飛行機からの光景は、M.Hiraikeさんが、8000メートル上空から撮影していた。
YS11,確か受験生空の旅で丘珠空港から羽田空港まで\6,500(片道)で行った。その後スカイメイトなるものが出てくる。3時間位かかったか?卒業後は残念ながら布団が有ったので急行列車でした。