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 今朝、旭川気象台で今年初めての霜が観測されたとのニュースがあった。

 

 ちょうど今日10月24日は、二十四節気の『霜降(そうこう)』

 

 二十四節気(にじゅうしせっき)とは、1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けた日本の暦だが、その中でも秋の最後の節気となっている。

  

『日本の暦』と書いたが、もともと京都の方でできた暦、南北に長い日本の、北の住人にとってはやや早すぎるのではあるが・・・。

 ともあれ、次は11月7日の『立冬』だ。

 

 霜降を過ぎると、季節は一気に冬に向こうといわれている。

 

 勤めていた頃、ちょうど今頃の季節(10月下旬から11月上旬にかけて)時候の挨拶で、文章の冒頭『初霜の候・・・』『霜降の候・・・』で始まる文章を書いていた。

 

 形式的なものではあったが、その背景には、夕張の、そのもっと山奥の町で過ごした子どもの頃の寒さの印象と、育まれた自然の裏付けがいつもあった。

 

 

 冷え込んだ朝、霜が降りると、外は地面が一面白っぽくなっていた。

 気温は一日一日と下がり、冬の訪れをいっそう身近に感じた。子どもにとっては、いつ雪が降るのだろうかと、それは楽しみの一つでもあった。

 

 もっと、寒くなると霜柱がたった。

 

 そんな日は、学校に行く途中、足下に張った薄氷を踏みしめ、パリンパリンと割りながら、道端の雑草の草に付いた氷をサクサクと音をたて踏みしめながら歩いた。

 

 その音と感触が心地好く、白い息を吐きながら夢中になって早足で学校に向かう。

もっとも学校に着くと、ゴムでできた、あるいは布製のズックはびしょ濡れであったが・・・。

 

  

 この霜柱。

 霜は、空気中の水蒸気が凍ったものだが、霜柱は、寒さで地中の水分が凍ったものが、地表に押し出されてきたもので発生のしくみからすると、霜と霜柱は別物らしい。

 

(2023年10月24日 記)

 


 


備忘録

 

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