ござっぺ釣り |曽根幸夫
七夕が近くなると、毎年のござっぺ(カジカ)釣りを思い出します。
ござっぺは、7月ころ子持ちになりますので、ちょうど良い時期なのです。
兄とござっぺ(カジカ)釣りに出かけます。
大体30分くらいでバケツ一杯釣れるのです。
それを持ち帰って外で七輪で焼いて母が佃煮にしたり、いろいろ料理してくれます。
姉が7月6日が誕生日なこともあって、釣りをした後、兄が錦町の山に入って柳の木を採ってきて、皆で飾りつけをしたものです。
ござっぺの話に戻ります。
ござっぺ釣りの仕掛けは、単純なもので、木綿糸40センチ位用意して、糸をミミズの頭からしっぽまで通します。
気持ち悪いという人にはおすすめできませんが…
ミミズを通した糸を輪っかにしてから、さらにひねって半分に折ります。
そうすると、10センチ位の数珠つなぎミミズの4本のひねり束になります。
これを木の棒で1m位の糸で吊り下げるだけです。
針は要りませんもちろん浮きも要りません。
場所はシューパロ川の上流、堰のあるところ。
(夏はその下で水遊びをするところ)
その少し上です。
岸辺の流れの緩いところで糸をおろします。
石をはぐれば、ござっぺは必ずいます。
するとすぐに2、3匹くらいは食らいついてきます。
でっかい頭に、がま口のような口がついた滑稽な魚です。
その口でばくっと食らいつきます。
ゆっくり上げれば大体4、5匹ぶら下がってきます。
多いときは10匹くらい団子状になって捕れることもありましたよ。
札幌に住む従妹に
「ござっぺつりやりたいなぁ!」
と言ったら
「熊がおっかなくてダメだよ」
と言われました。
(2024年7月1日 記)
曽根幸夫 (sone.yukio@snow.ocn.ne.jp)