三菱大夕張炭砿労働組合解散記念誌『未来にむかってたくましく進もう』から。

本の最初には写真が何点か載っている。

最初の写真は、大夕張の神社からの町の全景が折り込まれている。

その次のページに、「三菱大夕張」と中央に大きく描かれた炭労の旗と、昨日の取り上げた昭和48年月の解散パーティに集まった7人の組合長、そして一番に下に今回の事務所の三枚の写真が載っている。

組合事務所の場所は、砿業所事務所が大夕張炭山駅そば北西にあったのに対して、大夕張の住宅地を挟んで南西の位置に対峙するように大夕張駅下にあった。

もっと言えば、街外れにあった砿業所事務所に対して、街中にあった組合事務所だったといえる。

子どもにとっては、協和会館に映画を見に行き、見終わって玄関を出ると、通りの向かいに必ず目にした建物でもあった。

写真は元写真の空を修正済み。

書籍掲載のカラー写真でこれまで自分が着色してきた事務所の写真と比べて色味が違うようでもある。

（それももちろん別のカラー写真を参考に近づけたつもりであるが、もう少し緑が入って強くかっていたような気がする。）

当時のカラー印刷物は、こういった若干の色の出が違うことも多かった。

そもそも完璧な『色』の再現なんて不可能だろう。

だから本当のところはわからない。

建物を含めた街の色は、それぞれの心の中に印象として残っているものが正しいということになるのでしょう。