CMソング 楠トシエ | 高橋正朝 #17
続•大夕張つれづれ#14で、『 三つの歌 』の述懐から、天地総子の『 パンシロン 』の CM ソングに言及しましたが、じつは、この『 パンシロン 』の CM ソングを初めて聴いたとき、てっきり、楠トシエ が歌っているものと思っていました。
当時、CM ソングの歌手と言えば、楠トシエ が圧倒的に有名だった。天地総子 のことは知らなかった。
そのせいもあって、『 パンシロン 』の CM ソングを聴いたとき、先入観から、楠トシエ が歌っているものとばかり思っていた。しかし、数回聴いているうちに、楠トシエ の声とは少し違うな、と気づいた。しかし、誰が歌っているのかまでは分からなかった。
童謡を歌っている 天地総子 を、NHK の何かの番組で見かけ、声の質が、『パンシロン』 の CM ソングを歌う人の声とよく似ているな、と感じた。似ているどころか、本人が歌っていることを気づいたのは、更に1〜2ヶ月ぐらい後だった。
楠トシエ が歌った CM で、よく覚えているのは、
『 シチズン C ちゃん窓の中 〜 時計の小窓の窓の中 〜 シチズン Cちゃんこう言った 〜 お腕の時間は引き受けた 〜 姿もすっかり引き受けた 〜 時計のことなら引き受けた 〜 』
この CM は、テレビの西部劇、クリント•ウオーカー主演、『 シャイアン 』で流れていた。
昭和30年代は、映画に限らず、マンガ、テレビ、では、西部劇が大人気の頃だった。『 シャイアン 』の主人公は、白人とインディアンの混血という設定だったのは、このドラマを見ていた人たちは、ご存知だろう。
テレビ画面で見る クリント•ウオーカー は、他の役者と並んだ場面では大男に見えたが、ネットの記事を読むと、身長は2メートル近かったらしい。
私が住んでいた明石町番外地は、テレビ電波の受信条件が悪く、画面が不鮮明になることが度々だったが、そういう時でも、音声は普通だった。
CM はアニメで、覚えている一部分は、『 シチズンCちゃん窓の中 〜 時計の小窓の窓の中 〜 』の歌ともに、船窓に見える Cちゃん、波間のボートを一生懸命漕いでいる Cちゃんのシーン。
この CM ソングを覚えているのは、『 シャイアン 』が気に入っていた西部劇だったのと、付随している CM アニメも気に入っていたからだ。パブロフの犬の条件反射みたいなものだ。だから、毎回視聴していたせいで、Cちゃんの、というか、楠トシエ の CM ソングが今現在でも、頭にこびり付いている。
(2020年12月12日 記)
昭和23年11月に明石町生まれ。鹿島東小学校から鹿島中学校に進み、夕張工業高校の1年の3学期に札幌に一家で転住。以後、仕事の関係で海外で長く生活。現在は、タイ、バンコクで暮らす。
自分の記憶では、『ララミー牧場』、『ローハイド』のあたりから、当時の西部劇ドラマの記憶がのこっています。
それより前の西部劇が、「シャイアン」だそうで、覚えはありませんでした。
楠トシエは、独特の声でよく覚えていました。
その割に、なんの歌をうたっていたのか思い出せないのはなぜなんでしょう・・・。