トルコ | 古山園美
2021-01-06
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10年前、初めてトルコに行きました。
かの有名なカッパドキアにある町に行った時、『大夕張の匂い』を感じました。
それは、街じゅうでたく、石炭のにおいだったのです。
そして、うす紫色の石炭の煙の中に沈んでいるような、夕暮れの町は、まるで大夕張でした。
そして、去年の夏、『20世紀最後の皆既日食』を見るために、再びトルコを訪れました。おもに田舎の方ばかり3人で旅したのですが、行く先々で、人々がとても親切にしてくれました。
お茶をご馳走してくれたり、「うちに来てご飯を食べてけ」と誘ってくれたり。
道に迷って遭難しかけたとき、親切に道案内してくれたり・・・
この過剰なほどの親切心は,大夕張だなあと感じました。
例1
鹿島小の閉校式の後の、お別れパーティー。
体育館に行ったのが遅くて、席がなくて壁際に立っていました。
そうしたら、地元の人が、ダンボール箱とかで、テーブルを作ってくれて、料理も自分たちのテーブルから分けてくれて・・・
例2
千年町 志村菓子店での出来事。
5年ぐらい前の冬に、友達と3人で大夕張に行った時、お昼を食べるのに、食堂がなくて、パンを買って歩きながら食べていました。
すると、カラスに襲われそうになったので、カップ麺を食べることにしました。
千年町の交番でお湯をもらおうとしたら、おまわりさんがいなくて、近くの志村菓子舗があいていて、そこでお湯だけもらおうとしました。
そうしたら、おばあちゃんが「よく来たね」とか言って、家の中に入れてくれました。
その時,「大夕張の水は日本一だよ」と言っていた。
みなさん、海外旅行をするなら,トルコをお勧めします。
(2000年1月7日 記)
先日、父が勤めていた炭砿病院の薬局の看護婦さんの「あいちゃん」と10数年ぶりに電話で話をしました。
変わらぬ口調で、私のことを「まあちゃん」と呼び、娘時代、宝町の教員住宅に住んでいた私の母と一緒に習いものに通ったことなど、「懐かしいねえ」と言いながら、話してくれました。
これも、最近私が感じた『大夕張の匂い』です。