北海道人気質と大阪人気質 | 大阪の小林

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 昭和40年の夏、南部の貯木場の休憩所で休憩していたときの話です。


 営林署員の材木の体積測定のチーム2,3人と私たち学生3人とがお菓子を食べながら雑談をしていました。

 そのうち、いつも我々の世話をして下さっていたFさんが、

「小林君は大阪だね」

 と訊ねられました。

「はい」

と私。

 

「大阪の人はさ、こうしてみんなでお菓子を食べるとき、袋の口を相手の方に向けて、さあ、どうぞってやるんだね。でも、北海道じゃさ、こうやって・・・・」

 

と、ビリッと菓子袋を大きく裂いて広げられ、

 

「さあ、どうぞってやるんだ。」

 

と言われました。

 
 これには何だか、妙に感心してしまった記憶があります。

 北海道の人たちは気持ちが大きいんだなぁ、と。

 

 その後も北海道では、しばしば大陸的な気質に触れた思い出があります。

 そう言えば、本州のことを「内地」って呼んでおられましたが、今もそうでしょうか。

 

(2002年2月13日 記)


随想

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