学び舎に思う
2022-02-23
13832
どこにいっても 忘れないのは坂道です。
われらの学校生活を
象徴するように
曲がりくねっている
急ごうものならひどく息切れして
学校の白い壁の横まで 登り詰めた時
ふりかえると
カブト虫の行列のように
行儀よく土にへばりついている
明石町の炭鉱住宅が見える
山の山の もう一つの山の向こうに
夕映えに うす赤く輝いていた夕張岳
あの夕張岳を見た坂道を忘れない
(以下不明)
(作者不詳)
・・・ 「鹿島のあゆみ」夕張東高校の項より)
誰が書いたのかは、問題ではない。
そこで見た光景と、何年たとうが忘れられないという気持ちに共感し、共有できるから
その思いは自分のものになる。
輝く夕張岳の姿が心によみがえる。
そうして心の中のふるさとは広がり豊かになっていく。