〘 透明人間と蝿男 〙のユーチューブのビデオ。|高橋正朝 #93

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前々回、続・大夕張 # 91 〘 透明人間と蝿男 〙で、ショートカットメニューのことについて、以下のように言及しました。 

  

この〘 透明人間と蠅男 〙は、ネットを探ると、予告編を見ることができます。 ただし、どういうわけか、著作権の関係か、ナレーションは英語である。    

 だが、このときは、日本語で検索することしか、頭に浮かばなかった。 英語名でチェックすることに、まったく思いが及ばなかった。 

 前回、続・大夕張 # 92〘 スーパージャイアンツ 〙については、アメリカに輸出したことは、ネットの記事に色々でていた。 


 その英語名、 

 
evil  brain   from  outer  space,  youtube  

 
を試しに検索欄にいれてみた。 

 そうしたら、より多くのショートカットメニューがでてきた。 さらに、宇宙怪人がでてくるビデオを全編見ることができたことも書いた。   

 

そういうことだから、もしかすると、〘 透明人間と蝿男 〙も、英語名で検索したら、ショートカットオンリーだけでなく、もう少し長い時間、あわよくば、全編が視聴できるものがあるのではないか?と思い、ネットの記事を読み返し、この映画の英語表記をチェックしました。

   

英語名、


the  invisible  man  vs  the  human  fly,  youtube 

 
で検索したらビンゴ! ショートカットメニューが幾つかでてきた。 

  

 そのなかで、オヤッ?と思ったのがあった。 オリジナルの映画を、8つの  Part  に分けたショートカットである。 数字順に並んでおらず、バラバラだ。 映画の全編を、通しで1つにまとめたモノはなさそうである。 

    

 音声は、日本語オンリーで、英語字幕は画面に焼き付けられており、ソフトでは OFF にできない。  

 

 字幕の項目はあるが、これは、日本語字幕を、画面にON にしたり、OFF にしたりするのが目的だ。 しかも、いくつかの  Part  は、日本語字幕の ON は不能である。 だが、日本人には、日本語字幕は不要だ。  

 

 ショートカットの8つの  Part  はバラバラにでてくるが、Part  One  以外の任意のショートカットをタップし、その  Part  を見始めるか、または、カーソルを最後の場面近くまで動かし、画面をしばし見る。  

 

 そうすると、その映画の Part  が終わると、すぐに、これら8つのショートカットをまとめたフレームと、他の映画のフレームがでてくる。 他の映画のフレームは無視する。   

 

 目的の、the invisible man vs the human fly  のフレームをタップすると、8つのショートカットが、Part  One  から数字順に並んだものが表示される。

 

 そこで、Part  One  をタップすることにより、最初から見始めることができる。 そのまま、何も操作しないでおけば、自動的に  Part  Eight 、すなわち、最後まで進む。 

  

 なお、各  Part  がスタートする際、映画オタクのアメリカ人のオバさんのオシャベリがあるが、2分間ぐらいなので、カーソル操作などはしないほうが合理的だと思います。   

 

 また、タイでは、Part  One  の最後に、ショートカット8つをまとめたフレームがでてこないが、日本でのサーバーだったらでてくるかもしれない。 でも、やはり、でてこないかもしれない。 あまり、大きな問題ではないが ••••••。 

  

 このオリジナル映画を、ユーチューブ用にプロデュースした人は、遊び心があるようだ。   

 

 動画が進むにつれて、時どき、黄色、水色、黄緑、ピンクで書かれた太文字の英語キャプションが入る。   

 最初は、アメリカ人視聴者に対するストーリーの補足説明かと思った。 たしかに、そういうキャプションもある。 しかし、ストーリーの矛盾を、お笑いを誘って揶揄したものもある。   

 

 また、こういう遊び心のキャプションもある。 

   

 例として、ショートカット Seven で、ビデオのタイムスタンプが、3:50 のところで、蝿男の山田(中条静夫)と楠木(伊沢一郎)が、窓際で、ヒソヒソ話をする場面がある。 今まで音声があったのに、そこの場面は無声の演出である。 さらに、声をひそめようと顔を近づける場面で、I  LOVE  YOU!  のキャプションが突然でてくる。 そして、そのキャプションを、いくつかある色のうち、わざわざピンクで色付けしている。 

  

 それとか、映画のなかに、唐突に、バットマンの敵役のジョーカーとか、サイコのアンソニー・パーキンスの顔写真が、2〜3秒間でてきたりする。 

  

 手塚治虫のマンガには、ヒョタンツギやオムカエデゴンスが、ストーリーに何の脈絡もなく登場することがあるが、それを連想させる手法だ。   

 ユーチューブ用に編集したプロデューサーは、手塚治虫のことを知っているのだろうか? それとも、偶然か?  

 

 このプロデューサーは、各セクションの冒頭にでてくる魅力的なオバさん自身が務めているのだろうか?   

 

 このオバさんがでてくる各  Part  で、彼女が画面から消えるとき、 BGM  がかかる。 これは、ベンチャーズの曲のような気がする。 日本人が、ベンチャーズ好きだと知っていて、わざわざベンチャーズの曲を插入したのであろうか? それとも、ベンチャーズの曲に似た、他の曲だったのだろうか?   

 我々の子ども時代の透明人間モノの映画だから、古くさいが、当時のトリック撮影、効果音などを楽しめます。 それと、ショートカットのプロデューサーの遊び心もネ。 キャプションも、なかなか楽しい。 

    

 なお、蝿男の山田役の中条静夫は、後に、テレビドラマ、ザ・ガードマンに出演している、あの中条静夫だ。 

 若林捜査一課長に扮する北原義郎は、私は初めて見た俳優だ。 

 ウイキペディアには、北海道室蘭市出身とある。 1929年生まれとあるから、今年93歳になる。  

 

 興味がある人はごらんください。   

 (2022年5月28日 記)


(筆者略歴)

 昭和23年11月に明石町生まれ。鹿島東小学校から鹿島中学校に進み、夕張工業高校の1年の3学期に札幌に一家で転住。以後、仕事の関係で海外で長く生活。現在は、タイ、バンコクで暮らす。


 


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1件のコメント

  • 当時、『透明人間』というテーマはくり返し、映画やTVで映像化されたと思う。
    とくに、どの映画だったかはわからないが、黒い山高帽をかぶった包帯姿の紳士が顔全体に巻かれた包帯をゆっくりほどいていくと、顔がないシーンなどは、衝撃的だった。
    透明人間は、同時期、四角い大きな頭につぎはぎだらけの『フランケンシュタイン』と並んで、印象が強く残るものだった。
    大夕張で見ていたので、映画でみたのだとすれば、自分は協和会館だったろう。
    鹿島小学校の映画室ではなかったな(笑)

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