山ブドウ |高橋正朝 #113

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例によって、飯田さんが編集した写真をコピペ。

白黒写真に着色した画像

   

前回、〘 大夕張つれづれ # 112 コクワ 〙を投稿したら、飯田さんが、Kawauchi  Masami  さんの、〘 大夕張春夏秋冬 〙をコメント欄に貼付けてくれていたので、改めてそれを読みました。

 

初出は、2020年11月28日となっていますが、そのときに一度読んでいて、当時の情景を思い出させた楽しい描写でした。

    

コクワのことを書いてあったのは忘れていましたが、砂糖が入ってないアンコをつまみ食いしたところを読んだときは、ついニヤリとしたこともあり、そこはよく覚えていました。

それと、川で泳ぐため、2本の手拭いで即席のフンドシをつくり、たまたま取材にきた新聞社のカメラマンに写真を撮られ、それが新聞に載った。 しかし、フンドシからチンチンがはみ出していた、というのには、ご愛嬌というか、笑ってしまったが、そこも記憶していた。

   

 

私もアズキのアンコは好きなので、母親の目を盗んで、ちょくちょく盗み食いしました。

私の場合は、ちゃんと砂糖が入ったものでした。

 

Kawauchi さんは、アンコが冷めてから失敬していましたが、私は、まだ冷めていないアンコを失敬していました。 同じことをした人は経験していることですが、アレ、蓄熱しているせいで、結構熱いんですよね。 これを読んでいるアナタもそのことをやったクチ? 

   

山ブドウで、ブドウ酒を造ろうとしたことが書かれてました。

実は、私も試していました。

    

採ってきたブドウは、写真の11時の方向にある場所に生えていた松に絡まっていたものです。

〘 続・大夕張つれづれ # 27 雪崩れ 〙で記載した、わざと雪崩れを起こして遊んだ場所です。

    

山ブドウが生えているのは、大夕張では至る所にある。 しかし、殆どが酸っぱい。 たま〜に、甘みがでているのもあったがマレである。 

  

上記の場所に生えていた山ブドウは、本当に甘かった。 

その山ブドウが生えていた場所は、あまり人が行かないところだったので、毎年、山ブドウが摘み取られることがなかったせいだろうと、子ども心に想像した。

  

この山ブドウを、一升瓶に詰め、菜箸で突っついて潰した。 

それを部屋のスミに置いといた。 

それを、毎日チェックした。 

 

酸っぱい匂いとともに、アルコールの匂いもしてきた。これだと、本当に、ブドウ酒ができるかもしれないとワクワクした。

 

ときには味見もした。 アルコールの匂いはするものの、しかし酸っぱい。

  

 

やがて、1ヶ月ぐらいしてから、捨ててしまった。 アルコールの匂いはするものの、酸っぱいだけで、どうも、ブドウ酒はできそうもないと、見切りをつけてしまったのだ。

    

見切りをつけてしまった、と書いたが、まァ、例によって、ブドウ酒の試作に飽きてしまったのである。

    

このブドウ酒を造るというのは、難しくはない。 

子ども時代の試作は失敗しているが、現在は、ネットには、ワインの造り方の記事がたくさんある。

   

〘 大夕張つれづれ # 35 イスラム世界 〙で、ワインを密造して、ムチ打ちの刑に処されたリビア人のことを書いたが、酒類の製造は、世界的に、当局から許可されないと、密造となり、処罰の対象になるのは、皆さんご存知のとおりである。

    

リビアでのアルコールといえば、密造したビールを飲んだことがあった。

  

そのビールを持ってきたのは、スーダン人の、電話交換機のメンテナンス要員だった。 そのビールを見たら、これがビール?というシロモノだった。   

コーンポタージュ色で、トロッとした、薄い粥状である。

その場には、もう1人日本人がいたのだが、彼も私も、酒類には、趣味嗜好はないが、一応飲んでみた。 

アルコールの匂いはまったくなく、本当にアルコールが入っているのかな?という味である。 私たちには、ただのスープにしか思えなかった。

   

しかし、そのスーダン人は、明らかにハイになっており、酔っぱらっているのだ。

我々2人は、苦笑いしてしまった。

    

ワインモドキを簡単に造るのは、ブドウジュースに、パンを造るときのある材料を、ブドウジュースのビンに3〜5粒入れておくと、ワインモドキができる。

ビンのフタは、ホコリが入らないように、ビンに乗せるだけ。 フタを閉めてしまうと、発生したガスが圧力を増し、内圧で、ビンがポンと音を立てて割れてしまう。

   

日本では、酒造免許無しに、アルコール濃度が1%以上のものを製造したら違法になる。 この稿を読んだ、良い子の皆さんは、ワインの試作はしないほうが無難。  

(2022年10月8日 記)


 (筆者略歴)

 昭和23年11月に明石町生まれ。鹿島東小学校から鹿島中学校に進み、夕張工業高校の1年の3学期に札幌に一家で転住。以後、仕事の関係で海外で長く生活。現在は、タイ、バンコクで暮らす。


 

1件のコメント

  • 山ブドウといえば、思い浮かぶのよく遊んだ富士見町の裏山や山神社に向かう坂道途中のつるの伸びる木になる葡萄。
    甘い山ぶどうに巡り会うこともなく、すっぱかった思い出しかなく、山葡萄はすっぱいのがあたりまえと思っていた。

    当時店で売っていたぶどうも今ほど甘みが強いわけではなく、中には酸っぱいぶどうにあたることもあったが、山ブドウに比べるとまだましだった。
    ぶどう酒は当時の大夕張でも大人達が作っていたのは良く聞いた。
    けれど、我が家は酒には縁がなかったのでみたことはなかった。
    のちに同居した祖父は酒が好きで、大夕張をでてからも、山の実を砂糖と焼酎で漬け込み物置に何種類も保存していた。
    それを、晩酌で旨そうに、毎日かかさず吞んでいた。
     
    山ブドウはもちろん、コクワ、梅・・・瓜のたぐいまで、何種類あったかわからない。
    中には、イチョウの葉なんてのもあった。
    なんでもボケ予防になるとか・・・。
    勧められたことはあるが、残念ながら一度も口にしたことがないので味も知らない。

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