夕張岳初冠雪

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2022年10月20日、夕張岳が白くなっていた。

10月に入って北海道各地の山から初冠雪のニュースが届いていた。

前々日の18日には札幌市内の手稲山でも初冠雪を迎えていた。

その頃夕張岳にも雪が降ったのかも知れない。

 

 

その日のTVのニュースで、

「札幌管区気象台は手稲山の初冠雪を発表しました」

と伝えていた。

 

この初冠雪というのは、各気象台の目視による観測で、各地の気象台によって観測する山が決まっている。

 

道内でいえば、旭川地方気象台は旭岳、釧路地方気象台は雌阿寒岳というように。

 

この他に、初冠雪を観測する山は、利尻山を稚内地方気象台が、斜里岳を網走地方気象台が、鷲別岳を室蘭地方気象台が、横津岳を函館地方気象台が、となっている。

 

もちろん札幌管区気象台が初冠雪を観測する山は手稲山なので、上のようなニュースとなる。

 

ちなみに、富士山は、山梨県の甲府地方気象台である。

 

夕張岳は初冠雪を気象台によって観測される山ではない。

 

 

昔も今もその姿を仰ぎ見ることのできる麓の人たちが最初に知ることになるのだろう。

 

かつて大夕張に住む人たちによって、いち早く『目視』されていた。

 

子どもの頃、10月のある日、身震いするような寒さの中、朝起きると夕張岳が白くなっていた。

 

秋から冬への季節の移り変わりを、肌と山の姿で感じさせられた区切りの一日。

 

今年もまた冬がやってくると知らされたその新鮮でピリッとした清々しい感覚は、今でもはっきりと残っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

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