寒くなると、聴こえる | タカママ

25031

 

 夕飯の支度をしながらラジオを聴いていると、懐かしい言葉が・・・。

 
「石狩・空知・後志地方の天気は・・・。」

「道道○○号線は、雪で通行止め・・・。」

 
 我が家の古いアナログラジオは、この時期北海道の電波をキャッチしてくれます。

 
 思わず手を止めて聞き入ってしまいます。

 

 遥か遠くの雪国に居るような気持ちにさせてくれます。

 
 でも、気まぐれな電波は、いつの間にか消えてしまいます。

 


 またの再会を楽しみに私は毎日ラジオを聴いています。

(2009年12月19日 記)


随想

1件のコメント

  • 今この文章を読んでその意味するところがわかる人は、ある年齢より上の人だろう。

    遠くの電波が届き聞くことができる時間帯の深夜放送。

    山奥の大夕張で、ダイヤルを回しながら雑音混じりの中で、日中聞くことのできない東京のラジオ番組に耳を傾けていた。

    「パックインミュージック」「オールナイトニッポン」「セイヤング」・・・

    投稿を読み上げる「那智&チャコ」「レモンちゃん、こと落合恵子」たちのディスクジョッキーの声に若者文化の風を感じて聞いていた。
     

    そんな世代だからこそ、北海道を遠く離れ、ラジオから流れる北海道の声に故郷の級友たちとの再会を思うタカママさんの心がわかるような気がする。

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