水仙の芽

30410

 

3月になって、暖気に雪が溶け始めた。

このまま雪がとけることはないと思いながらも、これからは雪が降っても、もう積ることはないだろうと思う。

気がついたら、庭先に水仙の芽が出ていた。土の温度が上がると芽をだすという。

 

「水温む(みずぬるむ)」という言葉を思い出す。

「水ぬるむ春三月」とは、この時期、小中学校の卒業式の式の中のよびかけなどでも使われる。

 

池や川の水が暖かくなる頃の「春の季語」だという。

 

大夕張の家の前や軒下、近くの沢地にはたくさん水仙が芽吹いていた光景。

沢の流れや川の音、溶けた雪が坂の道路を流れる音。

春を感じさせる温かい空気と、溶けた雪がしみこんだ地面から湧き立つ土の匂い。

 

大夕張の春はもっと遅い。 

 

しかし、春を待ちわびる気持ちは、今もその時と変わらない。

  

 

この日は、3月6日だが、翌日には雪はすでに消えていた。

今年の春はこのまま駆け足でやってくるのだろうか。

水仙(スイセン)の芽

 

 

 

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こちらは、雪を割って出て来たチューリップの芽
 


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