北海道弁•••まかす・まかれる | 高橋正朝 #141
この北海道弁も、もはや死語ではなかろうか?
東京弁を中心としたラジオやテレビ放送の影響が大きくて、方言を持ちだした番組以外は、標準語を活用しているのは仕方がない。 特に、全国同時に流すニュース番組がそうである。
そういう中にあって、大泉洋の存在感は大きい。 でも、全国同時ニュースのような番組やニュース解説の番組には起用されないだろうなぁ••••••。
標題の〘 まかす・まかれる 〙は、〘 負かす 〙や〘 任す 〙ではなく、〘 こぼす 〙の意味の〘 まかす 〙である。
一部地域では、〘 か 〙が濁音になり、〘 まがす 〙となる場合もあるようだ。 私が、大夕張で過ごした時代は、〘 か 〙は清音で、〘 まかす 〙と言っていた。
〘 まかす 〙は、私の年代では日常的に多用した言葉だったが、〘 まかれる 〙は、あまり使わなかった。
しかし、こういうときは使った。
〘 天気( 晴れ )が続いて雨が降らなかったから、水がまかれたら( 草花が )生き生きしてるよネ 〙
〘 ゆっくり歩かないと、( バケツの )水がまかれるゾ 〙
鹿島東小学校は、給食に関しては、鹿島小学校に先んじていた。
完全給食が始まるまでの2年間は、汁物だけが賄われた。 そのことについては、続・大夕張つれづれ # 66〘 小学校の完全給食 〙に書いた。
2年間と書いたが、それは私の学年の話で、もしかすると、完全給食がなかった年長者では、汁物だけの給食を3年間経験しているかもしれない。
その汁物は、味噌汁が出ることが多かった。 ときには、シチュー、カレーシチュー、ウドン、稀に汁粉が出た。 それらを、賄いのオバさん達が銀白色のバケツに入れて、廊下に面した賄い室の2段の棚に用意しておき、それを各クラスの給食当番が運んだ。
銀白色のバケツは、ステンレスだったかスズメッキのブリキだったかまでは覚えていない。
琺瑯製でなかったのは確かである。 寸胴タイプで、容積は20リットルぐらいで2缶だったと思うが、汁物は配食に手間どるので、バケツは4缶ぐらいあったかもしれない。 中に入っている実際の汁物は、容積の 60% ぐらいだった。
私が在席した鹿島東小学校の6年生菊組の教室は、校舎の2階のシューパロ川寄りにあった。 給食を作る賄い室は、1階の職員室の近くにあった。 重い汁物が入ったバケツを、階段を上がり、最も歩行距離が長い教室まで運んだ。 特に決めたことではなかったが、バケツを運んだのは、男子生徒だった。
1学年、松組、竹組、梅組、桜組、菊組、と計5クラスあり、学年生徒が集合する際は、松組が先頭で、菊組はケレッパだった。 クラスの配列も、職員室がセンターだとすると、菊組はやはりケレッパだった。 勉強もケレッパだった ••••••?のは冗談。
皆注意をしていたせいか、汁物がバケツから〘 まかれた 〙という出来ごとはなかったように思う。
記憶が定かでないのだが、給食を作っていた賄い室を、単に、給食室と呼んでいたような気がする。 調理室と呼んでいた可能性もあるが ••••••。
この賄い室と隣接して、用務員室があった。 これも記憶が定かでないが、用務員さんは、家族で住んでいたように思う。
以下は、ネットでチェックした、セレスティア358 に載っていた記事の抜粋です。
「 まかれる 」という方言には、水や汁物などの液体をこぼすという意味があります。
少しこぼすだけではなく、勢いよく大量にまき散らす様子をあらわす時に使われる言葉です。
「 まかれる 」を標準語になおすと「 こぼれる 」になり、「 まかす 」は「 こぼす 」となります。
この方言は「 ぶちまける 」の「 まける 」が「 まかす 」に変化したことが由来だと言われています。
日常生活の中でもよく使われる方言で、使い方の例文としては
「 ちゃんと見ないとまかれるよ( ちゃんと見ないとこぼれるよ ) 」や
「お茶まかしちゃった( お茶こぼしちゃった ) 」
という風に使います。
しかし、同じ「 こぼす 」という表現でも「 愚痴をこぼす 」を「 愚痴をまかす 」とは言いませんので注意しましょう。水や液体をこぼした時にだけ使う方言だと考えておけば間違いありません。
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4月14日付で、jun さんが、〘 夢まくら 〙にコメントを残していたのを、本日( 4月22日 ) 気づきました。
幽体離脱?を見たものの、jun さん本人は信じていないのは、私と同様ですネ •••••。
(2023年4月22日 記)
昭和23年11月に明石町生まれ。鹿島東小学校から鹿島中学校に進み、夕張工業高校の1年の3学期に札幌に一家で転住。以後、仕事の関係で海外で長く生活。現在は、タイ、バンコクで暮らす。
小学校の掃除当番や遊ぶときにも金属製のバケツで汲んだ水を運ぶときにも
「水をまかさない」
ように気をつけていた。
「まかす」はそんなときにふつうに使っていたような気がする。
容器に入った水を手にもってふざけている、そんな状況で
「ホレ、水まかすべ」
「じっとしないと水まかれるしょ」
などとおじちゃんや、おばちゃんに言われると、何だか方言度が増して、言葉に田舎くささを感じたのは気のせいだったのだろうか(笑)w。