北海道弁•••かます・かまかす | 高橋正朝 #142

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 前回、# 141〘 まかす・まかれる 〙のFB 版に、成田利夫さんが、〘 かき混ぜる 〙の北海道弁〘 かます 〙のことに言及していました。

 〘 かき混ぜる 〙の北海道弁としては、〘 かまかす 〙があり、私は、その北海道弁はしっかり覚えていましたが、〘 かます 〙はすっかり忘れていました。

    

 〘 かまかす 〙については、佐々木洋子さんが投稿した随想〘 北海道言葉と食べ方の話題 〙( 初出2001年3月14日 ) のなかにもありました。

 

    

 それで、〘 かまかす 〙については、私は取り上げる気はなかったのですが、成田さんが、私が忘れていた〘 かます 〙に言及したのを機に、〘 かます 〙と〘 かまかす 〙をネットでチェックしてみました。 

   

 両者とも、死語になりつつある北海道弁だと思ったのですが、まだ結構使っているようです。

 ただし、北海道の田舎に住んでいる人が、札幌や旭川の人たちの前で、〘 かまかす 〙という言葉を使ったら、『 どこの言葉? 』と訊かれたというエピソードがネットにありました。

 

 それからすると、やはり、死語になりつつあるようです。

    

 以下は、dialectland.com に載っていた〘 かます 〙の例文。

  

例文1

( 一昔前の追い焚きタイプの風呂の場合 )   

子 「 じゃ、風呂入るね 」   

親 「 よくかましてから入りなよ 」   

   =( お湯をよくかき混ぜてから入りなよ )

   

例文2

A 「 これどうやって作るの? 」   

B 「 牛乳入れてかますだけだよ 」   

   =( 牛乳を入れてかき混ぜるだけだよ ) 

    

例文3

( 休日にカップルで料理を作っているとき )   

A 「 わたし、具材切るねー 」   

B 「 わかった。じゃあ、俺は何をすればいい? 」   

A 「 う〜ん、鍋かましていてくれる? 」   

   =( う〜ん、鍋をかき混ぜておいてくれる? ) 

   

 

以下は、さくらのレンタルサーバー に載っていた〘 かまかす 〙例文。 

 

   

コーヒーのお砂糖は、かまかさないと、下に残っちゃうもね。 

   

今日の夕飯はね、カレーライスだったの。

ルーを入れてから、何度も、かまかしましたよ。

    

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 

 佐々木洋子さんの随想は、楽しく読みました。

 トマトに砂糖をつけて食べるのは、なかなか旨い。

 

 でも、大夕張の我が家では、続けることはなかった。

 このことは、大夕張つれづれ # 50 〘 ご飯の食べ方 〙で言及しています。

    

 私は、バンコクで、気が向いたときに、たま〜にそうやって食べています。

 トマトに砂糖をつけて食べる食感は、酸味のあるイチゴに砂糖をつけて食べる味覚に似ている。 ただし、これは私個人の感覚なので、他の人はどうだかわからない。

 

 タイ人に、砂糖をつけたトマトを試食してもらったら、食べたタイ人は、皆笑った ••••••。 どういう意味の笑いなのかは訊かなかったが ••••••。

  

 不思議な味だと思ったようだ。

    

 納豆に砂糖を入れる食べ方は知りませんでした。

 

 納豆に砂糖だけ入れてご飯にかけて食べてみたが、感心するほど旨くはない。 しょう油を入れてみると、これはわりと旨い。 

   

 大夕張での我が家では、通常は、納豆に刻みネギを入れて、しょう油をたらして混ぜるだけであった。

 

 父親は、それに生玉子を入れたものを好んでいたが、私は、生玉子を入れないほうを好んだ。

 

 玉子かけご飯は好きだが、納豆と混ぜるのは、それぞれのシンプルな味が損なわれるので、1人のときは、両者を混ぜることはなかった。

 

    

 東京に来てから、納豆に刻みネギとカラシを入れて混ぜるのを知った。

 

 このカラシを入れるのを、私は旨いと感じた。

 

 大夕張での我が家で、カラシを入れた納豆は一度も食したことはなかったが、他の家ではどうだったろうか? 

  

 (2023年4月29日 記)

 


 (筆者略歴)

 昭和23年11月に明石町生まれ。鹿島東小学校から鹿島中学校に進み、夕張工業高校の1年の3学期に札幌に一家で転住。以後、仕事の関係で海外で長く生活。現在は、タイ、バンコクで暮らす。


 

2件のコメント

  • 我が家の納豆は皆玉子を混ぜますが自分は解かず醤油をかけ箸などでサクサク挟み混ざりきらないうちにご飯に乗せてたべます

  • 大夕張での納豆の食べ方
     
    納豆だけのご飯・・・シンプルな味でおいしいともまずいとも感じなかった。
     
    そこで親が工夫したのか、昔からそういう食べ方があったのかしらないが、 
     
    生卵+醤油+砂糖をといて納豆にまぜ、ご飯の上にかけて食べた。
     
    これは、甘くて納豆の粘りと味が少しまろやかになり、卵の味で食べやすくしてくれた。
    それ以来、これが「納豆ご飯」の自分の定番となった。
     
    その後、あまり納豆を食べることはなくなった。
      
    ここ数年「納豆ご飯」にして食べることが多くなった。
    ただ以前のような納豆ご飯ではなく、今は、
     
    キムチ+醤油+からし+納豆 で食べる。
     
    キムチの味が、すべてを覆いつくす・・・。
     
    「納豆ご飯」は、かまさないで食べる。
    ご飯の上に具をのせるようにして食べる。
     
    ご飯と具をかまさないで食べるのは、大夕張にいたときからの習慣で、今もかわらない。
     

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