音の思い出|ziny

30409

 「大夕張の音」

 このフレーズに古い記憶が・・・。

 
 昭和35年頃の小学生時代の記憶でしょうか。

 昼過ぎから夕方近く、一人でいたのでしょうか。

 代々木町2丁目の家の中は静か・・・。

 
 屋根のトタンに、パタ、パタ、パタ、長屋のトタン屋根にパタッ、パタッ、パタパタパタ、タンタンタンタン、パタパタパタと降る雨の音。

 
 春から秋の音です。

 なんとなく寂しい思いでした。

 

 

 冬

 

 屋根は音はしませんでした。

 

 深々です。

 
 冬は雪道を歩く時の粉雪を踏みしめるきゅっ、きゅっという音。

 
 踏む足に力を入れて、キュッ、キュッとゴム長靴でしっかりと歩きました。

 
 今思うとすてきな音ですね。

 

 

 
 そして、家の中ではごうごうとフジキ式のストーブが燃えていました。

 
 大夕張の音の思い出です。

 

 朝

 

 いつも磯次郎の沢の方からカッコウの鳴き声が聞こえてきました。

 

 
 懐かしき故郷のよき時代の頃の思い出です。

 

(2006年7月23日 記)


 


随想

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