解散記念誌1990.5.20 |炭労 三菱南大夕張炭鉱労働組合
この解散記念誌は今年1月、元三菱大夕張炭鉱病院に看護婦として勤務していたIさんがおくってくださった。
Iさんは、父の同僚で母の幼なじみだった。
母とは宝町に住んでいた鹿島小学校時代、一緒にソロバンを習いに通っていたと懐かしく話す。
父とは薬局で長いこと共に勤務した。
その頃、私服姿で、私の父母と3人、病院の庭で撮った姿を、父のアルバムから本HPにも掲載している。
まだ病院近くの線路沿いの家に住んでいた幼い頃、昼休みに父の勤務する薬局に遊びにいっては、よくかわいがっていただいた思い出が懐かしい。
Iさんは、三菱大夕張炭鉱が閉山後となった後、南大夕張の炭砿病院に移った。
そこで閉山まで南部で暮らした。
その手もとにあった大切な本を、自分が今もこういうことをやっていることを知っていて、その他の思い出の本や資料とともに送ってくださったのだった。
大夕張を離れた自分とは、ヤマの会で一度お会いした。
母がなくなってからも年賀状のやり取りをしていて、最近は電話で何度かお話をさせていただいている。
近所に住んでいた大夕張時代の知り合いも少なったと話すが、話す言葉は明瞭で、矍鑠として過ごされているご様子。
電話では、90歳を過ぎた方に、自然と「Iチャン」と呼びかけてしまう。
未だに、自分のことを『まーチャン』と呼んでくれる数少ない方のお一人になってしまった。
(2024年5月4日 記)
【書名】
解散記念誌
【発行】
三菱南大夕張炭鉱労働組合 執行委員長水野一行
【発行日】
平成2年10月15日印刷
平成2年10月20日発行
【目次】
労働組合終焉の記録
解散大会
4
解散式
5
解散パーティ
6
発刊にあたって
執行委員長 水野一行
7
炭労執行委員長 藤原福夫
8
黙祷
殉職者名簿
11
解散宣言
15
南大夕張労組の歩み
創立期より閉山まで
17
思い出のアルバム
44
組合員名簿
109
主な就職先
128
編集後記
129