大夕張山歩記 山菜採り 6月
2024-05-20
2024-06-01
36164
6月は山菜採りのハイシーズン。
自分の身の周りにも、山菜採りを趣味としている人たちがいて、休日になると毎週のようにでかける。
それぞれ自分のしまをもっていて、その場所はそれぞれ『秘密』のようだ。
山菜採りは人を夢中にさせるようで、『Kawauchiさんの初音沢より夕張岳~竹の子採りの思い出~』を読むと、ほんとうにすごい工夫をされている。
ただ、山に山菜採りに入って羆や遭難事故に遭うとか、似た山菜を採ってきて食べて食中毒になるといった事故は、昔も今もよく聞く話だ。
ふきが6月の項に登場するのは意外だった。
冷涼だった大夕張の気候をあらためて思った。
山菜採り
6月
ゼンマイ
初旬、やちゼンマイが官行 ?km の沢で採れる。
ゆで干すと越冬用の食用となる。
湿地にもある。
本ゼンマイ(内地ゼンマイともいう)は量が少なくないが、明石町や開拓にみられる。
たけのこ
広島や由仁ものより細めだが、味はよい。
竹やぶに入らなければならないが、知る人ぞ知る貴重品。
ゆでてその汁で塩蔵するとながもちする。
かごたけ
たけのこの時期に笹やぶやマツの木の下でかごたけ(あみだけ)も採れる。
味噌にすると美味しい。
ふき
初旬よりふきとりがはじまる。
採る期間が長く7月末まで2番ぶきがよい。
切ったら水がサーッとでるふきがよい。
大夕張の沢という沢がふきだが、やっぱり密生している場所でわきぶきがよい。
ゆでて塩蔵する。
わらび
多少はとれるが、竹やぶの中や笹やぶで苦労する。
回数を重ねると結構つけることができる。
このころ春ボリボリも口にできる回数が少ない。
以下 続
(米澤作朗氏記 『鹿島のあゆみ』より)