大夕張山歩記 釣り
時期になると、シューパロダム周辺から上流にかけて、釣りに来たらしい人の車が駐車してあるのをみかけることがある。今もあのあたりは、アメマスを狙う釣り人たちとって、いい釣り場となっているのでしょう。
昔、ワカサギは大夕張ダムでシューパロ湖ができて以来、その名をよく耳にし、地物かどうかわからないが、当時、食卓をにぎわせた。
余談だが、以前レストランのバイキング会場で、『公魚』と書かれた魚が出されていて、「いったいなんていう魚だろう」とそこにいた大人4人で首をひねり誰も読めなかった話を、高橋正朝さんの『〘 暗黒街の伊達男 〙という題名の映画はあったか?』の記事のコメントで買いたことがあったが、これを「ワカサギ」と読む。
江戸時代に今の茨城県にあった麻生藩の藩主が徳川将軍家に焼きワカサギを献上したところ、大変喜ばれ、それ以来献上が続けられるようになり、御公儀の魚(将軍家御用達の魚)とされたことに由来しているという。
自分がシューパロ川で釣った魚は、もちろん、今も昔も、子供の頃にシューパロ川でとった、米澤先生のいう、「その他」に分類される魚だけである。
釣りについて
ワカサギ
雪がさらっと降りつもるころ、沢の落ち口で夜釣りを楽しめる。
12月から3月まで、冬季間が主で6月の初めにつれたこともある。
氷割り穴釣りは、焼酎飲み飲みで、このてんぷらが最高。
寒さももののかわ、がんばる人が多い。
アメマス
4月、雪解けをまって始まる。
魚のアタリが弱い頃で深みにいる。
年々奥にいかないと数はとれない。
奥では、60㎝の主もおり、渓流釣りのだいご味を満喫できる。
その他の魚
ドジョウ・ヤツメは夏の暑い頃、官行ダムで。
コイ・フナは6月~8月。
ウグイは、口細で炭山祭りに瀬づき始まる。
他に放流のサクラマス、スチールヘッド、チップなどはあまり釣れない。
以上 大夕張山歩記 完
(米澤作朗氏記 『鹿島のあゆみ』より)