錦町界隈 模型飛行機 | 曽根幸夫

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自作の模型飛行機

 

昭和36年中学生の頃の思い出です。

 

小学生の頃から模型作りが大好きでした。

 

電池とマブチモーターで動く戦車、船、車等を作っていました(マブチモーター(株)今では様々な分野、家電、産業用など広く使われ世界的に有名な会社ですが当時はほぼ模型用モーター専門だったと記憶してますが…)

 

中学の頃は模型飛行機に熱中していました。

 

模型飛行機というのはゴム動力式のいわゆるライトプレーンというものです。

 

組み立てキットから思い思い工夫して個性ある形に作っては飛ばしたものです。

 

錦町2丁目と3丁目間の坂を上り、さらにやや左にあがると天理教の建物があります。

 

その近くの斜面に4、5人が立てる平たい場所があり、そこから友達と飛行機を飛ばしたものです。

 

昭和36年頃当時、キットは100円前後でした。

 

(現在は1,500円~2,000円位するんですね)

 

飛行機作りがうまいのは村上卓也君でした。

 

とにかくまっすぐ安定して上昇、岳富町の方へ飛んでゆくのです。

 

しかしゴムがほどけるとまたゆっくり戻ってくるのです。

 

なぜかというと坂の下から風が吹きあがって来るから戻ってくるのです。

 

ただこれはゴムの量、プロペラの角度、そして翼の角度を慎重に調整しなければできない大変な技なのです。

 

私の飛行機は確かに上昇するのですが、飛ぶにはよく飛ぶのですが最初から旋回してしまいます。

 

それで上昇気流に乗って後ろの方に上がって、終いには後ろの山を超えて見えなくなってしまったことがありました。

 

悔しがったことしきりでした。(因みに山の後ろを越えた先は夕張市の方でしょう)

 

一緒に遊んだのは3丁目の久保田明君、東海林(しょうじ)たかし君、村上卓也君等々

 

山に登らず下では、A級よりさらに小さいミニチュアサイズをキットではなく器用に手作りした佐藤はるみ君が飛ばしていました。(A級全長60センチ以下B級はそれより大きい)

 

みんなどうしてるかなぁ…と思いながら昨年作ってみました。

 

キットで一度作ってみようかなと思う方はご一報下さればコツをお知らせします。

 

(2024年5月27日 記)

曽根幸夫 (sone.yukio@snow.ocn.ne.jp)


随想

 

  

久々湊さんが書いた『錦町界隈』の中で、曽根さんの模型飛行機の話題が登場する。

併せてお楽しみください。

 

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