春眠 | 長谷川潤一

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大夕張を出る、夢を見ます。

他の何組かの家族もいます。

 
駅前には見送りの人たちが来て、またそれを見る人たちも。

 
車窓が動き出し 人の顔が流れ、ぎこちなく手を振ります。

 
軽く繕った笑顔に涙はありません、 戻れない不安感だけ。

 

 
なぜ離れなければならないのだろう、この今の暮らしから。

 

 
これは、故郷をすてた、ということになるのだろうかと。

 

 
座席に揺られながら、今のこと、先のことを思っている・・

 

 
子供の自分と 今の大人の自分との心が入り乱れた変な感覚。

 
そんな夢を見ます。

 

 

夕張市の再出発のニュースがいろいろ流れています。
生活のために出て行く人、夕張のためにとがんばる人。
戻れない自分には何も夕張には言えません。

選挙のせいかな?電話や郵便やPC、ちょこちょこきます。
あちこちどこから拾うのか、夕張がらみでも話しがきます。
いろいろなお誘いの話し、黙っておとなしくしています。

 


夢のあとの「ここ」、想い出に気持ちが落ち着きます。

 

 

(2007年4月3日 記)

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