手掴みで捕まえた八目うなぎ |お父ちゃん

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小学校5~6年生のころ。

夜7時ころ近所の友達4~5人で炭山の機関庫によって、ゴミ箱の中からたっぷりと油のしみたボロ切れを拾います。

 

それを手にぶら下げて機関庫の裏の土手をおり、とっぷりと日の暮れた取水堰へと向かうのです。

  


取水堰の中ころまで進み、途中、拾ってきた油のぼろきれを木にしっかりと巻きつけます。

 

マッチでそれに火をつけ、たいまつを作ります。

 

 

みんなの顔は八目うなぎを捕まえた喜びのその瞬間を思い浮かべたような顔つきです。

 

 

 
手掴みの段取りは、まず、取水堰のコンクリートの穴の開いたところにたいまつを近づけ明るくともします。

 

すると、明かりにつられて、彼らが頭を出したとき、軍手をはいた手で、グット押さえつけるようにしてつかむわけです。

 


子供たちはそれぞれ何匹かの獲物を魚籠にいれ、意気揚々と我が家へ帰ってくるのです。 

 

 

 

調子に乗ってもう一言。

 

  

カジカを釣るときはタコ糸にミミズを通し、おにぎり大の大きさにして、小枝に糸を縛ってつるのです。

 


数分もしないうちにおにぎりが倍の大きさで上がってくる。

 


50年ほど昔の思い出を、今鮮やかに思い出しました。

 

 

(2003年4月23日 記)

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