屈折回路|松本清張

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【書 名】  『屈折回路』

【著 者】  松本 清張

【本の紹介】
昭和35年の大夕張を中心に発生したポリオ流行を題材に,主人公が大夕張保健所長に話を聞きに訪ねるという設定で小説の中に登場します。作者は現地を訪れていないということなのですが,それなりに町の特徴については伝えています。
【初 版】
1980年7月
【発行元】
文芸春秋
【定 価】    460円

※著名な作者の作品なので古書も含めて入手は容易と思われます。

(以下引用)

町は山の袋小路といったところにあった。

(中略)

山の上から昼休みのサイレンが吠えた。

町全体が三菱炭鉱の就業システムに支配されているように見えた。

炭鉱が昼休みになれば街の人も食卓を囲み、三時の短い休憩時間には商売を一休みするといった状態のようにみえた。

(後略)

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