大夕張つれづれ■列車を止めた熊■|高橋正朝 #4

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昭和39年だったと思いますが、 その年の2月、大夕張は大雪になり、明石町と南部の間が雪崩で汽車が不通になったことがありました。


期間はハッキリ覚えていませんが、一週間ぐらい汽車が通らず、野菜や他の食料品が鹿島に入荷しなかったことがあります。 


ホント、鹿島というところは陸の孤島でした。

私は、 夕張工業高校土木科に通っていたんですが、鹿島から南高と夕工高に通学する生徒は、通常だと夕方の四時半ごろの汽車に乗って鹿島に戻っていました。 

昭和38年の秋、熊がレールの上に寝そべっていたらしく、汽笛を鳴らしても全然動かなかったそうです。 


そのうち、熊は寝そべっているのも飽きたらしく、山の中にきえていったそうです。 


私は、クラブ活動で一列車遅れ、 その汽車に乗っていなかったので、その熊を見ていませんでした。

 
こういう話を東京近辺の人に言うと、エライ田舎だなァ、と言われます。 でも私にとっては、懐かしい生まれ故郷です。 


その故郷がダムの底に沈んでしまうのは寂しい・・・・・・ 


高橋正朝(たかはしまさとも)2007/02/12 _ 12:04:31

昭和23年11月に明石町生まれ。鹿島東小学校から鹿島中学校に進み、夕張工業高校の1年の3学期に札幌に一家で転住。


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