「湖畔」を行く三菱バス

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昭和39年、湖畔亭の前

『湖畔』という停留所がありました。三菱バスは,昭和40年から『大夕張-札幌』間の特急バスを走らせましたが,当時,その便も停車していました。(ほとんど乗降りする人は見かけませんでしたが)写真のバスは自分の記憶では,山内線を走っていた印象が強いバスですが,『急行大夕張駅前』と方向幕にあり,『夕張-大夕張』間の急行バスです。塗装色が昭和40年前後から白と青・赤を中心にしたバスに変わっていったので,懐かしい色のバスです。レストラン湖畔亭近くには,ボート乗り場,写真右手には,シューパロ湖駅に上る階段の手すりが見えています。


「三菱バス」時代考証  【栗山雅俊】 (2007/05/22(Tue) 04:28)

思い出ではなく時代考証で失礼します。

写真のバスはおそらく1962(昭和37)年10月に開業したと思われる夕張急行線用で,62年式ふそうR480(ボデーは呉羽自工)と思われます。


ナンバーは「札2い0001」ですが,この黄色地に黒文字の標識は1956(昭31)~1962(昭37)まで使われたものです。

現行の緑地に白抜きのナンバーが初登場したのが1962(昭37)年8月で、その後旧標識も順次新しいものに取り替えられたはずなので、この写真は昭和39年ではなく夕張急行線の開通直後の昭和37年秋(10~11月)ではないかと予測します。


「バス前(運転手と車掌さん) 」の写真,「急行大夕張駅前行」写真も同形なので,この3枚は同時期ではないかと推定します。


この車は「旧都営色」を持ちますが,資料から「白青赤(緑)」の車もすでに昭和30年代中頃には存在しているようなので,旧都営色が路線車,後の標準色は貸切色として使われていた可能性もあります。


昭和40年代にすべて白青赤の塗色に統一されたようですが,「昭和40年 三菱大夕張炭砿病院」写真左隅にはまだ旧都営色車の姿があるようです。



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