佐藤キンセイ堂時計店の思い出|小野美音子
2020-12-11
2022-05-04
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懐かしいスピッツのことを思い出しました。
栄町の佐藤時計店の御主人は、髪がオールバックで、片方の眼に黒い筒状のレンズをはめて、いつも修理にいそしんでおられました。
(そのレンズが瞼からどうして落っこちないのか不思議でした^^)
同級生のテッちゃんと、姉のユミちゃんには、幼稚園の頃ずいぶん仲良く遊んでもらいました。
おばさんが歓待してくださり、おむすびを作ってくれたり、色々なおやつをご馳走になった記憶があります。
その頃は白いスピッツが人気で、よく吠える性質だったようですが、佐藤家のスピッツは愛嬌があって躾けも良くとても可愛い犬でした。
犬のシャンプーには、不便なお風呂だったようなので、我が家で洗うことになり、時々母と迎えにいっては、犬を預かり、うちのお風呂で遊ばせながらシャンプーをしました。
シャンプー後、水をたっぷり含んだ犬が、身体をブルブルさせると、ガンガン燃えたストーブに水滴が飛んでジュジュジューッ!と、蒸気の白煙がモワーッとあがり、これがまた面白く大騒ぎをしました。
ワンちゃんは、その晩お泊りし、翌日母が戻しに行っていたようです。
大夕張を去る時、ワンちゃんのめんどうをみて可愛がった感謝のしるしにと、思いがけなく、母が珊瑚の指輪をいただきました。
佐藤さんの御主人は閉山後、大夕張を離れてから数年後、若いのにもかかわらず、残念ながらすい臓を病まれてお亡くなりになられたそうです。
風のたよりで御家族の皆さんはお元気と聞いています。
珊瑚の指輪は、現在私のところに届き、いつか大夕張に行くことができたらぜひ身に付けていきたいと願っているところです。
(2003年05月04日 記)
私はてっちゃんの友達なんですが、美音子さんは確かピアノがお上手で音楽の時間に”エリーゼのために”をみんなの前で演奏なさりませんでしたか?記憶がおぼろげではっきりしないんですが・・・間違っていたらすいません。そのピアノを聴いてすごいなーと思った自分の記憶があるんですが。