百人一首 |石原賢治
2021-02-09
2022-06-14
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定番の『全国共通かるた』ですが、九州出身のわが家にあったものは、読み札に、公家だの、姫様だの、坊主などの作者の絵がかかれていまして、『坊主めくり』などという、お坊さんには大変失礼な遊びをしていました。
裏にした読み札を、順番に1枚ずつめくり、坊さんを引くとそれまで貯めた札を出し、お姫様が出るとそれをもらう。
公家などのその他男を引くと、そのまま続行。
たくさん貯めたほうが勝ち、というゲームというか、遊びでしたが、あきずに何回もやっていました。
当然、かるた本来の百人一首は難しくて、とっつきにくいもんでした。
高校に入り、古文の時間に登場した時は、『子供の時、全部暗記できればよかったのに』という後悔でした。
我が家にあったものは、下の句の札も厚紙で出来ていましたが、あるとき友達の家で、百人一首を出してもらったら、下の句の札が木製で出来ていたのに、びっくりしました。
文字も、なんて書いてあるのか読めずに、形で判断していました。
全国どこを境に、そうなっているのか解かりませんが、北海道は木の札でしたね。
これ文化のちょっとした違いだと思います。
冬休みの今頃、『町内対抗』で、小中学生の『下の句かるた大会』なんていう行事があったことを、思い出しました。
ルールは3人対3人で、50枚ずつ持ち、自陣を取ればそのまま、自然減で相手を取れば、自分たちのを相手に渡し、早く自分らの札がなくなったほうの勝ち。
下の句だけ読むということだったと思います。
大会の前から、その道にたけたおじさんたちが、指導にきてくださったと思います。
長い冬休みを過ごした行事のひとつだったような気がします。
(2001年1月11日 記)