食憶(その7 住環境と食生活)|長谷川潤一
2021-02-19
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山菜採り、行かれました?
家族での行楽行事、それとも秘密の場所で独り占め採りかな?
ちょっとした郊外の道路端っで、袋など下げて何か採ってる人たちを見かけますよね、排気ガスで煤けたモノなんか良く採る気になるなーと嫌な気分になります。
すこぶるきれいな環境の良い大夕張では、美味しい山菜が、採れましたねーって、周り全部山ン中だから当たり前か・・
フキ、ワラビ、ゼンマイ、コゴミ、タラの芽、ギョウジャニンニク、笹タケなどなど。
ストーブ焚いて、フキ茹でて、あちこち青臭い湯気立てて、堅い筋皮、剥きましたねー!
遊びに行った機関庫でも、機関車から蒸気引いて瞬間蒸し茹でしてました。
代々木アパートの階段は、フキの匂いで咽せかえり、我が家の食卓にもフキの煮込みが載りました。
夕食に作りたての煮物、この青臭いほろ苦さが「ああ、春なんだなー」と、雪が溶けたことを実感させてくれました。
次の朝、一晩置いて醤油味が馴染んだところで、「うん、春だなあ」、昼に弁当開けて、潰れたフキに「春になったのはよく解ったよ」と、そして夕食にカレー皿に大盛りのフキ登場・・。
まだです、出ます、そして朝、
俺「またフキかい!」
母「今日は違うよ」
姉「油揚げが入ってるよー」
そして昼の弁当にも・・。
俺「晩飯はチガウよね・・」
母「違うよ」
姉「コンニャクが入ってるよー」
そして続くんです。
「竹輪入れたよー」、「ヒジキだよー」、仕舞いにゃ、「○○さんちのだよ」、「××さんとこのだよ」ときたもんだ・・
私は食べることは大概好きですが、山菜は嫌いです、一生食べなくても良いです。
(2000年06月09日 記)