札幌市内から見える夕張岳
4月も10日を過ぎて、だいぶあたたかくなってきた。
陽気に誘われて、午後から一時間くらい散歩をするようにしている。
この時期、冷たさとあたたかい空気が混じった風が心地よい。
道路のマス花壇にも今はクロッカスなどが芽吹き初めている。、
そんな時、雪を被った夕張岳と故郷の春を思い出す。
札幌市内からも、夕張岳が見える場所は多いという。この季節はとくにそうかもしれない。
もちろん中央区にある高さ160メートルの『JRタワー展望室』や、東区ではおよそ標高60メートルの『モエレ山』などからよく見える。低い土地からでも周囲に高い建物がないとよく見える。
海抜20メートル程の自分の家の近くでは、散歩コースにある発寒駅近くのJR線にかかる跨線橋から、夕張岳が見えていた。
以前は、通勤時の車の中から運転しながらでも、遠くに見えていた。ところが、近くに3階建ての倉庫ができて見えなくなってしまった。 そのことに、気がついたのは、散歩を始めた昨年の秋ころのことだった。
しかし最近、散歩の途中で新たに夕張岳がよく見える場所を発見した。
その場所は、発寒駅近くの跨線橋から、もう一つ手稲寄りにある跨線橋だ。その跨線橋に立ち南西には手稲山の山頂が見え、そこから対面の北西に夕張岳が見えた。
GoogleMapで山頂までの直線距離で測定すると、約80キロメートル離れている。(ちなみに大夕張までは、約68キロメートル)
それでも、肉眼で、はっきりと真っ白な夕張岳の姿が、透き通った青空のかなた向こうに、綺麗に見えていた。
写真を撮ったのだが、残念ながら、スマホのカメラでは、見にくいかもしれない。
大夕張で育った自分にとって夕張岳の前に聳え立っていた前岳の存在感はあまりに大きく、こうしてみる夕張岳は、どこかさびしげにみえてしまう。
それでも、この場所は、私の散歩コースの『お気に入り』の一つになった。