イタドリ
2021-05-15
7012
5月になると、あたたかい日も増え、気温が上がってくる。
雪がとけたあとは、枯れ枝や枯れ草が雪の重みで寝ていた大地に、さっそくどこでも顔を出してくる。
山道、野原、道路脇、土手や崖、沢などの水辺や川縁の近くにと、どこにでも、いたるところこいつは顔を出してくる。
大夕張の子どもたちは、『ドンガイ』『スカンポ』といっていたということを、高橋正朝さんの『大夕張つれづれ #29 ドンガイ』を読んで初めて知った。
しかも、30メートル程の小さなものを、遊び半分とはいえ、食べたことがあるという。
春から、夏秋にかけて大きくなり、150㎝以上になり、自分の背丈ほどにもなった。
キャッチボールをしていて落球したボールがイタドリの群生の中に入っていったりした時には、ボール拾いには相当の覚悟が必要だった。
秋には、葉も落ち、固い茎でチャンバラをした記憶もあるが、大夕張の秋は短いので、それほどでもなかった。
時は流れ平成の大夕張に行った時、春日町への坂を下りる道や、鹿島橋を渡って常盤町に入る道を、阻まれた記憶しかない。